毎年ゾウリムシの顕微鏡観察を行っています。
昨年までは、藁を煮て冷まし枯草菌でゾウリムシを培養していました。
しかし、、、藁も無農薬のモノを使用し、煮て手間がかかる割に培養に成功する割合が低く苦戦していました。
そこで、ググってみると・・・
「東邦大学メディアネットセンター」に「ゾウリムシの簡易な培養法」ということで、胃腸薬である『強力わかもと』とミネラルウォーターを使って簡単にできるサイトを発見しました。
丁寧な動画もあるので、参考に挑戦してみました。
※準備
500mLミネラルウォーター(賞味期限切れていたもの・・・)
胃腸薬「強力わかもと」
①ミネラルウォーターは、水を50mLほど捨てておきます。
強力わかもと1粒を手で触れないようにフタにとってそのままペットボトルの中にいれます。
②ゾウリムシを少し(2~5mⅬほど?)入れて軽くフタをしてアルミホイルしておきます。
直射日光の当たらない机上に置いておいたのですが、5~6月の気温で2週間ほど経つと、培養されたゾウリムシがワラワラしている様子が目に見えるようになり(右側のペットボトル)、新たなペットボトルを用意して1か月ほど経過したところで植え替えしてみました(左側のペットボトル)
本当にこんなに簡単に培養できたのか心配になり顕微鏡で観察してみました。
ホールスライドガラスにはメチルセルロースをわずかに振りかけゾウリムシの動きを鈍くしています。
強力わかもとを使った培養は、大成功。
藁より簡単でした~~!!
ミネラルウォーターは数本メーカーを変えて試したところ、どれも培養に成功しました。(いろはす、アルプス天然水など)
毎回水を購入することを考えると、オートクレープで殺菌した水道水に強力わかもとを入れて培養できないか、挑戦してみようと思います。