よく例えられるのは、右手と左手のようなもの。ほとんど同じような性質なのに、光に対する性質が違うというもの。
授業ではサラッと触れる程度なんですが、この旋光性を生徒に見せたいという要望があり、担当教諭といろいろ試してみました。
ググってみると、いろいろな資料が!!
慶応義塾大学のサイトにあった「キラリティ」化学実験が参考になりました。
ただ、小さいサンプル瓶に・・・などの記載があって、よくわからなかったので、本校にある器具を用いて分量も適当に実験してみました。
<用意したもの>
スクロース(ショ糖)飽和水溶液
サンプル瓶
偏光板 2枚
(台になるビーカーなど)
<実験>
①サンプル瓶の7分目ほどにスクロース飽和水溶液を入れる
②偏光板2枚の間に①を置く
③上に置いた偏光板をゆっくり回転させる
動画のように偏光板を左右に傾けてみます。
右(時計回り)に傾けると、液体が真っ黒に。右旋性であることがわかります。
また旋光度(回転角)は管の長さと、100mLの溶液中の溶質の質量から求められるようです。
約10度ほどかな?
動画の後半、下から光を当てると光の三原色(RGB)を予想していたら、混ざり合って?C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)そして、白い光が見えました。
とても、授業でサラリとはいかない感じになりましたが、「色がキレイ」でも「不思議だな」と感じて自分で調べてみるきっかけになればいいのかな?ほんの少しの道草があってもいいのかな?と、若手の担当教諭を応援しています。
私自身も理解するのに、久しぶりに頭を使いましたが、間違いがあれば教えてください。
※今回はスクロース(ショ糖)で行いましたが、グルコースでも水あめでも同じようにできました。
ただ、グルコースは旋光度が時間の経過で減少しますので、調整して使用する時間を考慮したほうがいいそうです。(化学平衡で型が変化して変旋光します)
※溶液は濃い濃度がおすすめ。
※偏光板のしくみは物理で主に勉強します。