なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

スクロース(ショ糖)の旋光性

高校化学の有機化合物で光学異性体を少し学びます。

よく例えられるのは、右手と左手のようなもの。ほとんど同じような性質なのに、光に対する性質が違うというもの。

 

授業ではサラッと触れる程度なんですが、この旋光性を生徒に見せたいという要望があり、担当教諭といろいろ試してみました。

 

ググってみると、いろいろな資料が!!

慶応義塾大学のサイトにあった「キラリティ」化学実験が参考になりました。

 

ただ、小さいサンプル瓶に・・・などの記載があって、よくわからなかったので、本校にある器具を用いて分量も適当に実験してみました。

 

 

<用意したもの>

スクロース(ショ糖)飽和水溶液

サンプル瓶

偏光板 2枚

(台になるビーカーなど)

 

<実験>

①サンプル瓶の7分目ほどにスクロース飽和水溶液を入れる

 

②偏光板2枚の間に①を置く

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③上に置いた偏光板をゆっくり回転させる

 

 

youtu.be

 

動画のように偏光板を左右に傾けてみます。

右(時計回り)に傾けると、液体が真っ黒に。右旋性であることがわかります。

また旋光度(回転角)は管の長さと、100mLの溶液中の溶質の質量から求められるようです。

約10度ほどかな?

 

動画の後半、下から光を当てると光の三原色(RGB)を予想していたら、混ざり合って?C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)そして、白い光が見えました。

 f:id:canacana44:20210830222627j:plain

 

とても、授業でサラリとはいかない感じになりましたが、「色がキレイ」でも「不思議だな」と感じて自分で調べてみるきっかけになればいいのかな?ほんの少しの道草があってもいいのかな?と、若手の担当教諭を応援しています。

 

私自身も理解するのに、久しぶりに頭を使いましたが、間違いがあれば教えてください。

 

※今回はスクロース(ショ糖)で行いましたが、グルコースでも水あめでも同じようにできました。

ただ、グルコースは旋光度が時間の経過で減少しますので、調整して使用する時間を考慮したほうがいいそうです。(化学平衡で型が変化して変旋光します)

※溶液は濃い濃度がおすすめ。

※偏光板のしくみは物理で主に勉強します。