水ガラスを授業で見せたい!と、今まで何度か無機化学のケイ素の単元に入ると要望があったのですが、そのたびに薬品庫にある水ガラスはコチコチに固まってしまっていて残念なことに。
水ガラスは本来、無色透明で粘性がある液体のようなもの。水あめのドロッとねっとりした状態をイメージしてください。
そして今年も確認してみると、ケイ酸ソーダ(水ガラス)はやはりカチカチに固まってました。
無理にかじり取ろうとして薬さじがポキっと折れるほど。
教科書に「水ガラスはケイ酸ナトリウムに水を加えて加熱すると得られる」とあるので、もしかしたら固まってしまった水ガラスに「水」を加えてみたらどうかな?と試してみました。
すると、なんということでしょう(笑)
水ガラスの粘性が復活。(1時間ほど放置)
他の固まった水ガラスにも純水を沸かした熱湯を加えてみたら、時間短縮で粘性のある水ガラスに戻りました。
※純水の量で粘性の度合いが変わります。量は少しずつ?試していく方がいいかもしれません。
ということで、定番実験「水ガラスに希塩酸を加えてケイ酸の生成」してみました。
<用意したもの>
水ガラス 薬さじ1くらい
純水 20~30mL
2mol/L塩酸 2~3mL
ビーカーに水ガラスを薬さじ1杯ほど取って、純水を加え攪拌しながら溶かします。
その後、希塩酸をポタポタとゆっくり加えていくと白色ゲル状のケイ酸が。
動画はコチラ
その後、事前実験では教科書や資料集に記載されているフェノールフタレインを入れて同様の実験をしてみたのですが、困ったことに。
塩基性の赤色になったところまではよかったのですが、ゲル状のケイ酸は弱酸のハズ。生成されるNACLも中性のはず。フェノールフタレインの赤い色は薄まりはしてもかなり残った状態。(↓画像)
水ガラスの量など関係しているんだろうなぁと。実験は思い通りにいかないものです。