なんとなく実験しています

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実験は難しいです。メモ帖、備忘録の日記です。

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寄贈と廃棄図書の難しさ

先日、京都の図書館で寄贈された有名なフランス文学者の蔵書を破棄してしまったというニュースを見ました。

職員の方が批判されていましたが、、、市の公立の図書館ということで、学校の図書室とは違いますが、たいへん難しい問題だなぁと思いました。

高校にも、OBや地域の人から図書の寄贈のお話がたくさんきます。
貴重な本もあり、大変ありがたいのですが、、、丁重にお断りしてもらっています。

学校の図書室は空調が24時間行われていないので、本にとって環境が良いとはとても言えません。
湿気と埃まみれです。古い本はほとんど手にとって読まれることはないのが現状です。

また、進学校の高校生は受験勉強に追われてじっくり研究するということができないので、貴重な古い文献よりも、新しい情報の書籍の方が需要があります。

さらに学校の図書室のスペースは狭くて蔵書できる冊数は限界があります。
毎年、直木賞芥川賞本屋大賞などで話題となった本や、読書感想文の課題図書など新しく出版された本を入れていく為には、情報が古くなった本などを廃棄していかなければ置く場所がありません。

寄贈される方は、今まで大切にしてきた本に思い入れがあり、人生のバイブルとして内容についても自信があるので、学校に是非とも寄付して教育に役立てて欲しいと強く望まれますが、、、
話題の本や、1年以内に出版された本は大歓迎ですが、、、
残念ながらそれ以外のものは専門的に扱っている大学や古本屋さんに持ち込んだ方がよっぽど価値をわかってもらえると思います。

私も高額な古い本を公立の図書館に寄贈の申し入れをしたことがありますが、、、あまりいい顔をされませんでした。
また、寄贈後の本の取り扱いについては図書館に一任する。というような趣旨のものにサインしてくださいと言われました。
ウラを返せば、活用しようが、廃棄しようが、売ろうが図書館の勝手にさせてもらいます。というトラブル対策です。

悲しいけれど、実際に図書室業務に関わっている身としては納得できる対応なのです。現在の出版業界は1つの本をたくさん売るのではなく、たくさんの種類の本を売る!というスタイルなので新刊数が膨大になります。保管場所の確保に頭を悩ませるのは学校だけではなく、公立の図書館も同じなのではないでしょうか。

本校でも、古い書籍の廃棄に頭を悩ませています。
歴史ある伝統高校なので、皮の装丁の本、壊れた本もあったりします

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これは昭和20年代のもの。当時で1600円もしているので価値があったのでは??と思われます。他にも昭和一桁の本など多数ありました。

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学校図書館図書廃棄基準というものがあります。

学校の図書館では常に更新する図書館が求められています。受験や就職などに関するものは2年、時事問題や技術書は3年を、地理などは5年を過ぎたら廃棄対象に入る、、、などと規定されています。

そして、廃棄対象とならない本についても規定されています。
そのなかに貴重書という項目がありますが、どの本に価値があるのか一番悩むところなのです。

とりあえず、廃棄予定の本の一覧を作成して全職員に配布してから処分するようにしています。
忙しい中でチェックしてもらえているのか不明ですが、、、
廃棄の判断は本当に難しいことなのです。