なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

ゾウリムシの培養

ゾウリムシ、ボルボックスを毎年顕微鏡で観察しています。

 
過去のblog
 
ゾウリムシの培養は、適当にしていたせいか、なかなかうまくいきませんでした。
 
今年はもう一人の助手さんに教えていただきながら、きちんと?丁寧に作りました。
 
稲わら(有機栽培の無農薬のモノ)10~15gを3cm程度に切って、水1L加えて約40分ほど煮沸します。その後、200mLほど差し水して沸騰させます。
 
培養びんや、コーヒーの空き瓶などに入れて一晩放置し、翌日ゾウリムシを入れて日光が直接あたらない室内に置いておきました。軽くフタをして密閉はしません。
この操作は、藁に付いている他の雑菌を熱で死滅させ、枯草菌だけが生き残り、ゾウリムシの餌となるのです。
※今回も、県の教育機関から譲っていただいたゾウリムシです。
 
 
培養びん5本ほどに培養してみたのですが、ゾウリムシが増殖確認できたのはコーヒーの空き瓶わずか1本でした。
同じように作って、同じ場所に置いておいたのに不思議ですが、他のサイトさんを拝見すると増殖率が低いと書かれていたので、稲わらの培地は難しいのかもしれません。
イメージ 2
 
 
4月初旬に培養したのですが、数日すると水面に白いバクテリアの膜が覆い、10日ほどでチラチラ肉眼でもゾウリムシの増殖している様子が確認できました。
 
顕微鏡で観察する時は、ゾウリムシは活発に動き回るので、その動きを止めなければ観察できません。
塩化ニッケルで麻酔をかけた状態で観察する方法と、エタノールを利用する場合などがありますが、本校ではメチルセルロースで動きを止めています。
 
それぞれ一長一短ありますが、メチルセルロース食品添加物にも使用される増粘、ゲル化する白い粉です。
ホールスライドに薄く振りかけてから2滴ほどゾウリムシの培養びんから入れるのですが、30分ほどしてからのほうがゾウリムシの動きも落ち着きます。
 
15倍×10倍
イメージ 1
 
15倍×40倍
 
イメージ 3
 
 
※ゾウリムシの培養 その他いろいろ

ゾウリムシ培養で検索すると、たくさんヒットします。
ゾウリムシがメダカの餌に最適であったり、実験でも利用されているためのようです。
 
ゾウリムシの培養には、わらを利用する以外に
「レタスジュース」
「米とぎ汁」
「豆乳」などなど、
いろいろな方法があるようです。
 
学校の実験では観察できればいいので、いろいろ試していきたいなあと思っています。