なんとなく実験しています

なんとなく実験しています

日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

ツクシの胞子を観察する

春を感じるツクシ(土筆)の季節になりました。

 

校庭脇の道端にツクシを発見!観察してみました。

 

隙間が深緑色の、まだ胞子を飛ばす前のツクシ。

 

スライドガラスの上で振ると、胞子がドサッと落ちます。

NHKのミクロワールドの動画によると、1本から100万個以上の胞子が飛び出すそうです。

 

ドサッと落ちたので、密集してます。

 

 

ツクシの胞子を観察する魅力は、その面白くてかわいい動き↓

youtube.com

 

シャーレ、箱や紙袋などに入れて、デシケーターや冷凍庫などで保管すると数年は観察できます。

 

前任校の教員は、胞子だけを冷蔵庫で保管してました。

使用する時は柔らかい筆で、胞子の4本の腕が取れてしまわないように・・・

優しく扱ってスライドガラスに乗せていました。

 

 

子孫を残すためなのか、乾燥している時は手?を広げて遠くまで飛んでいけるようにしていると言われています。

湿度が関係するので、顕微鏡の横から息を吹きかけるのですが、あまり強いと胞子が飛び散ってしまうし加減が難しいです。

 

 

※詳細はいろいろなサイトがあるので、ご覧ください。↓ ※

www2.nhk.or.jp

 

www.mirai-ra.jp

気柱の共鳴実験(ver水を使わない)

物理実験で定番の『気柱の共鳴実験』

 

ざっくり言うと、「音叉を叩いて振動させ、気柱管内の共鳴点を見つけ測定し、そこから音叉の振動数を求めていく」という実験。

 

<ポイント>

①音速(V)

②波長(λ)

③振動数(f)

 

<使用する装置・器具>

①気柱共鳴装置

②おんさと槌(たたき棒)

③温度計

水を使わないタイプの気柱共鳴装置です。

水を使わないので準備も片付けも取扱いもラクラク、保管スペース(約1mほど)も取りません。金額も半分くらいで購入できます。

 

<実験>

おんさを叩いて振動させ管口の付近にかざし、ピストンをスライドさせて共鳴音が一番大きくなるところを測定していきます。(第1共鳴点、第2共鳴点、できたら第3共鳴点)

youtu.be

 

 

実験現場の温度の測定し、第1、第2共鳴点から波長λ(ラムダ)を求め、振動数を求めていきます。

 

※振動数の異なるおんさ(各班にそれぞれ配布)

 

 

<確認>

ipadにアプリをダウンロードして測定。

気柱の共鳴装置を使って得たデータから導き出した振動数と、比較して誤差を確認しましたが、各班で異なるため生徒も盛り上がりました。

 

いろいろな周波数を測定するアプリがあってびっくり。他校の助手さんに教えていただきましたが、とても役立ちました。

振動数と周波数の違いもipadで調べる生徒もいて、ICT活用しているなあと実感しました。

 

私は「Analyzer」という無料アプリを入れてみました。(評価は低かったのですが・・・)画面はこんな感じ↓。

周波数カウンターと比較しても誤差はなく驚きました。

 

 

<考察>

なぜ温度を測定するのか、管の太さは影響するのか、第一共鳴点と第二共鳴点の距離の関係、開口端補正など。

習ってきたことばかりのはずですが、知識と結びつけることはなかなか難しいようです。

 

 

<過去実施(水を使う気柱共鳴装置)はコチラ↓>

canacana44.hatenablog.com

 

実験器具のトリセツの整理

実験室の片付けをしていると、実験器具の「使用説明書」「取扱説明書」(トリセツ)があちこちに。

 

自宅でも家電などのトリセツ保管に四苦八苦していますが、片付けに挑戦しました。

 

分厚いファイルが3冊も・・・

他にも引き出しやいろいろな所に点在していたので、まずは必要なモノをピックアップし、実験室ごとに分けてファイルしました。

 

 

<片付けの記録>(一部ですが・・・)

 

◇複数冊あるトリセツ

2冊ほど保管し、あとは処分しました。

計量器具や顕微鏡、計算機など10台以上購入したときのトリセツや保証期間が過ぎた保証書など。

 

◇現有しない機器設備のトリセツ

実験室を片付けて機器の状態を把握できたので、現存しない実験器具や設備はすぐにわかり、簡単に仕分けることができました。

 

「冷蔵庫」のトリセツ

買換えたため現在のトリセツは保管し、前のモノは不要なので処分しました。

処分前に「ナショナルブランド自体、2008年にパナソニックに変更になっているし、冷蔵庫のデザインも昭和レトロまではいかなくても平成初期くらいのもの?30年くらい前?そんな古くないかな?」と懐かしむので捗りません。

 

 

「加熱分解装置(窒素定量装置KN-1用)」(島津理化器械(株))

タンパク質分解液を作る装置のようです。

中は手書き・・・ガリ版印刷のような仕上がりしてた。

 

「GSガス発生器」(島津製作所科学器械部)

一見してわかる古いトリセツ。島津製作所の沿革を見ると、器械部が独立したのは昭和44年なので、それ以前のものとわかります。50年以上前の器具のトリセツ・・・

写真の所は切り抜いて貼ってありました。中を見ると水素や硫化水素などの気体を発生させる装置のようです。

 

判断の困るものもあり、とりあえず保管してそのうち状況をみて処分するか決めようとしたトリセツもありましたが、かなりスッキリ片付きました。