実験 理論化学
◇金属樹からイオン化傾向を考える 銅、亜鉛、マグネシウム、鉄の金属を小さくカットして、4分割シャーレに用意。 硝酸銀aq、硫酸銅aq、硝酸亜鉛aqに、写真のように金属を入れて、どう変化するのかを観察します。 今は皆iPadを持っているので、この状態で写…
気体の分子量測定実験をしました。(1学期に・・・) フラスコ内の試料を気化させ、気体の状態方程式、気体定数より計算して分子量を求めるという定番の実験です。 器具もフラスコも、丸底フラスコ、平底フラスコ、比重計など何でもOKです。あるものを使用しま…
高校化学基礎では定番の酸化還元滴定実験です。 濃度が既知の過マンガン酸カリウム水溶液と、オキシドール中の過酸化水素を反応させて、H2O2の濃度を求めるというもの。 youtu.be 過マンガン酸カリウムは酸性の時と、中性・塩基性の時では酸化剤として異なる…
先日ですが、ジエチルエーテルを沸騰させる演示をしました。 ※ジエチルエーテルは引火性、麻酔性があるので、換気など十分に注意して行う必要があります。 ◇チャック付き袋(約150×200㎜)に、ジエチルエーテルを約2~3mL入れて空気を抜いて、しっかりチ…
以前にも紹介した塩化アンモニウムの再結晶です。 今回は動画に挑戦しました。 何度か携帯で撮った映像をつなげただけの動画です。 手ぶれやその他もろもろ何とも言えない残念感がありますが、雪のようにふわりふわりと降り積もり、上下に対流が起きている様…
10月23日は『化学の日』です。 アボガドロ定数で、物質量1molの個数は6.02214076×1023 mol−1 と定められていることにちなんでいます。 10の23乗個とは想像もできないほど果てしない数字です。 高校の教科書には1molは6.02×1023 個となっています。 …
定番の過マンガン酸カリウムと過酸化水素で酸化還元滴定の実験をしました。 薬品庫にある過マンガン酸カリウムです。 黒っぽい、紫色の結晶です。 0.04mol/Lの溶液を作ります。 1L用意するため、6.3gを測り取ります。 本来であればビーカーなどに入…
小学生向けの科学教室を行いました。 クエン酸 5g 重曹(ベーキングパウダー) 10g 洗濯のり 10g 水 10mL 紫キャベツパウダー 重曹 白い粉です。 クエン酸に水、洗濯のりを加えます。 紫キャベツパウダーの粉末キットです。(ケニス) 両方に紫き…
今年も化学平衡の実験、緩衝溶液実験、共通イオン効果実験を行いました。 簡単な実験なので、毎年演示実験を加えています。 今回は『ルミキット 光の三原色セット』を使って化学発光の実験を行いました。 赤、青、緑色の発光液と、酸化液が入っています。 発…
高校化学基礎で物質の分離方法を学びます。 蒸留、再結晶、昇華、ろ過、クロマトグラフィー、抽出など。 小学校、中学校で習ったものもあるので、復習にプラスαといったところ。 塩化アンモニウムを使った再結晶も、ネットで検索すると小学校5年生くらいとあ…
子どものころ、ミカンの汁などで書かれた年賀状をいただいた記憶があります。 白っぽいハガキを火であぶると文字や絵が焦げてあぶりだされ、ウキウキ楽しみました。 そんなことを思い出していたら、ある先生が、中和滴定実験で使用した指示薬であるフェノー…
平衡状態にある水溶液に含まれるイオンと同じイオンを含む電解質の物質を加えると、平衡移動がおこって溶解度や電離度が低くなるというものが、共通イオン効果です なかなか文章だけでは難しいですね <実験> マイクロプレートの3つに、飽和食塩水を約2mLずつ…
緩衝液とは、pHをほぼ一定に保ってくれる水溶液です。 受験的にはこんな感じで整理して覚えるのかな。 弱酸と弱酸の塩の混合水溶液 (例・酢酸と酢酸ナトリウム) 弱塩基と弱塩基の塩の混合水溶液 (例・アンモニアと塩化アンモニウム) 今回の実験はマイクロプ…
化学平衡、平衡移動の実験 今までの実験プリントを少しアレンジして流行りの?規模を小さくして行う『マイクロスケール実験』で行いました。 『マイクロスケール実験』は、実験に使用する試薬も廃液も少ないので環境に優しいとされ注目されていて本も出版さ…
先日、アイスを買ったらドライアイスが ドライアイスは、二酸化炭素に圧力をかけて冷やして作られます。常温では固体から気体になります。昇華という現象で液体をすっ飛ばしてしまうのです。 これは水に入れてみるしかないでしょう お馴染みドライアイスです…
鉛蓄電池は、自動車のバッテリーに用いられる充電と放電ができる電池です <用意するもの> 鉛板 希硫酸(1~2mol/L) 手回し発電機(充電用) モータープロペラ機(放電用) ワニ口クリップ <実験> 希硫酸が入ったビーカーに鉛板2枚を離して入れます。 手回し発電…
実施している「ろ過の基本操作」の実験に「再結晶」も加えたらどうか?という提案があり、試してみました 〈用意するもの〉 KNO3 硝酸カリウム 5g CuSO4 硫酸銅 小さじ1 S 硫黄 小さじ1 直径18mm試験管、試験管はさみ、ろうと、ろ紙、300mLビーカー、薬さじ…
化学基礎、抽出の演示実験です。 教科書では、茶褐色のヨウ素液からヨウ素を抽出する写真が掲載されていますが、硫酸銅水溶液を使ってひと手間かければ拍手喝采、大好評です(笑) 用意した試薬 ヘキサンorシクロヘキサン 約30mL 約0.3mol/L 硫酸銅 約30mL 0.1…
混合物の分離でクロマトグラフィーという方法を学びます。 化学基礎の教科書では次の3つが紹介されています。 ペーパークロマトグラフィー カラムクロマトグラフィー 薄層クロマトグラフィー 今回はペーパークロマトグラフィーをいろいろ試してみました。 …
過冷却を利用したカイロを紹介しましたが、実験器具を使用してもできます。 酢酸ナトリウム三水和物50g 丸底フラスコに入れて、純水を約10mL程度加え、湯煎で溶かしてから室温に放冷します。 室温では本来は固体になってしまうハズですが、不安定な液体のま…
最近、痛ましい事故のニュースがありました。 電気、熱、光など物理分野はほとんどが目に見えないものなので、勉強した知識をフル回転して創造する力が必要です。 学生たちを見ていると、教科書や知識で危険だということは理解していても、実験になると他の…
中和滴定実験は、毎年行う定番中の定番実験です。 過去の中和滴定実験はコチラから 中和滴定実験とは、ざっくり言うと、、、 酸と塩基を合わせて、ちょうどよく中和させるというもの。 そのちょうどよくなる瞬間がすぐにわかるように、指示薬を使います。 毎…
子ども対象(小学生)の科学教室の準備をしています。 酸とアルカリ性をテーマに化学に親しみ、ついでに(笑)本校にも興味と関心を持っていただきたいなぁ、、、と 酸と塩基性(アルカリ性)を調べるアイテムの1つに万能pH試験紙があります。 最近のニュースで築…
酸化還元反応で、例として一番よく取り上げられる銅。 銅(Cu)が酸化すると黒色の酸化銅(CuO)になります。 2Cu + O2 → 2CuO この反応を酸化と還元を使って説明すると、、、 銅に注目する言い方をすれば、 『銅が酸化された』 『銅は酸化され、酸化銅になる』…
中学生を対象にした化学教室を行う予定です。 テーマは『酸化還元』 中学ではざっくりと、 酸化とは、酸素と化合すること。 還元とは、酸素を失うこと。 1つの化学反応で、酸化と還元が同時に起こるんですと、簡単に習います。 高校では更に、、、 酸化とは…
硫黄の同素体実験、今年も行いました。(過去の実験はコチラ↓) canacana44.hatenablog.com 斜方硫黄・単斜硫黄・ゴム状硫黄 それぞれ作るのですが、、、 「斜方硫黄」の大きなかたまり状の結晶は、作ることがなかなか難しいです。時間をかけないといけない…
混合物を分離する操作を勉強します。 その中で、『昇華法』があります。 水をイメージすると、 固体の状態・・・氷 ↓ 液体の状態・・・水 ↓ 気体の状態・・・水蒸気 と状態は変化します。 『昇華法』とは、 固体の状態 ↓ 気体の状態 というように液体になら…
化学で粒子、原子が規則正しく並んでいる結晶の構造を勉強します。 『イオン結晶』『金属結晶』『分子結晶』『共有結合の結晶』を勉強するのですが、、、 陽イオンと陰イオンの粒子の配列である『イオン結晶』では、「塩化ナトリウム型」「塩化セシウム型」…
食酢の中和滴定実験は、高校の化学でも定番中の定番の実験です。 担当の先生によってその実験方法は異なります プリントを作る、作らない 実験にかける時間、1時間、2時間、3時間 実習助手として、全てのクラスで同じ感じで実施していただけると、手間も…
食酢の中和滴定実験です。 まずは、0.05mol/Lシュウ酸と濃度不明の水酸化ナトリウムを中和滴定し、水酸化ナトリウムの濃度を求めます。 安定した薬品であるシュウ酸H2C2O4・2H2O(物質量126)を0.63g用意します。 100mLメスフラスコに入れ、純水を標線まで入れ…