なんとなく実験しています

なんとなく実験しています

日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※自由気ままにのんびりと。

読書記録 2025

それいけ!平安部 宮島未奈

教員の働き方改革少子化や学級減からの教員数減のためなど諸事情で、生徒の意思関係なく部活動は統合や廃部の方向へ進んでいる現在。

そんな中、この本の主人公は高校で部活を立ち上げ、仲間を集めていく爽快なストーリー。登場人物それぞれに悩みもいろいろあるけれど、話のテンポもよく、明るい羨ましい気持ちで読みました。

多感な年代の青春時代、この本のような個性的で自主的な子どもたちの活動を支える教育現場に憧れます。

 

国宝 吉田修一

今更ながら・・・映画を観て。

細かな描写や、わからない歌舞伎の演目を調べ、わき役の境遇もじっくり読みました。

予想はしていましたが、映画はドラマチックな芸の演出や、恋愛要素などで盛り上げ、時間の都合で話が前後、省略、少し?変更も。

ただ、原作のざっくり切り捨てられたシーンを惜しみつつ、映画によくまとめたなあ、すごいなあという思いも持ちつつ、映画と違う壮絶で残酷な描写にも圧倒されました。

化学式で書いてみた 山口悟

身の回りのものを化学式で・・・とあるように、日常生活と関連していて、キッチン、洗面所、お風呂などの場所ごとにまとめられて化学式で登場します。

一番真剣に読んだ項目は、寝ぐせと水素結合。

何となく寝ぐせは水で濡らして直していたけれど、今更ながら「こういうことだったのか!」と勉強になりました。

「自分の意見」ってどうつくるの? 平山美希

哲学講師が教える超ロジカル思考術というサブタイトル通り。

フランスに留学した著者が、自分の主張の正当性を示せるようになるまでに苦労した話がたくさん出てきます。

日本では自分の意見、主張をハッキリ伝えるとわがまま、ひねくれている、めんどくさい人と言われがち。意見を押し付けるのではなく、意見の違いを面白がるというフランスの文化の話では、調和、同調の日本との違いを感じました。