ニンニクの根で体細胞分裂の観察をしています。
他にも、九条ネギの種からや玉ねぎなどを使用したこともありますが、現在はニンニクの根で落ち着いています。
<発根>
秋頃、ニンニクを水につけて2~3日で発根させます。
(※萌芽抑制剤という発根させない薬が使用されたニンニクは避けてください。)
写真の量で数年使用できる予定です。
<固定>
10時頃(分裂が活発な時だそうです)に根の先端を2~3cm切り、固定液を作り、小瓶に小分けにして冷蔵庫で保管しておきます。これで数年保存できます。
固定液は写真の通り、酢酸1:エタノール3で作ります。(薬品庫にあった氷酢酸と99%エタノール使用)
<解離>
観察実験前に、固定液に保存されている根端をささっと水洗いし、ろ紙で軽く水気を取ります。1mol/L塩酸に入れて、60℃に湯浴しながら6分間という処理をします。
※6穴に純水を入れて、ササっと固定液を洗い流します。なんとなく10本+αを数え、染色する分だけを固定液から取り出すと無駄がないです。
※沸騰したお湯をつけ足して微妙に温度を調整しています。
※ここで、油断して70℃にしてしまったり、時間もオーバーしすぎると、染色がうまくいきませんでした。慎重に作業することをおすすめします。
<染色>
解離処理をした根端をさっと取り出し、ろ紙で塩酸を軽く拭き取って染色液の中へ。
本校ではシッフ試薬を使用しています。
観察実験前1~2時間の作業です。
※遮光しています。
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