なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

ブドウの皮で染色

そろそろ夏休みも終わりでしょうか。

自由研究に親の方が意気込み過ぎて、子どもにうんざりされた苦い記憶があります。

体験講座で実施した実験ですが、気軽にできるので今から間に合う方はお試しください。

 

<用意するもの>

ブドウ(皮)

エタノール(ドラックストアで買えます。1/3程度に薄めます)

ミョウバン(飽和溶液)

布(白綿がおすすめです。新しいときは洗ってノリを落としてから)

※量はブドウの皮の量次第ですが、そんなにたくさんは必要ないので、いろいろな種類のブドウを試してみるということもできます。

 

ブドウがおいしい季節です。

染色するのに、個人的に皮の色が濃くて厚い巨峰がお勧めですが、他のサイトなどを見るとなんでも良さそうです。

 

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①抽出

水で薄めたエタノールにブドウの皮を入れて、加温します。(50℃くらい10分ほど)

※今回はブドウの皮10枚程度でしょうか。

※今回は希釈したエタノール30mLほど。エタノールは引火性があるので自宅で行うなら湯温の方がおすすめです。

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②ろ過

※家庭ではざるなどでも大丈夫です。

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③染色

ろ過した抽出液に布を浸して20分ほど(少し温めながらだと早いです)

 

④媒染

ブドウの皮で染色した布を、ミョウバン飽和溶液にササっとくぐらせます。

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⑤乾かす

完成です。(布はガーゼを使用しました)

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右:ブドウ液で染色しただけ(水洗いすると色が落ちてしまいます)

左:ミョウバン溶液で媒染して安定したもの

 

 

<その他・プチ情報>

ブドウの皮も種類によって色が変わります。また、ブドウの皮を凍らせたり、量を変えても違いが出ますが、自然のモノですのでいろいろです。

また、時間も、温度も、抽出方法もさまざまです。

布も、種類や下処理の仕方がたくさんあります。

媒染液も、ミョウバン(アルミニウムイオン含む)を使用していますが、他にも市販で銅や鉄などの成分を含むものが売られています。

 

染色は、草木染などで検索してもたくさん出てきます。

自分なりに工夫できるので、自由研究におすすめです。

 

 

<おまけ>

ブドウの皮から抽出した液(アントシアニン)に水酸化ナトリウム水溶液(塩基性)、塩酸(酸性)を加えると変色します。

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