アルカリ金属元素 Li Na K Rb Cs Fr
覚え方は『リッチな母ちゃん、ルビーせしめてフランスへ』です
でも、主にLi、Na、Kが高校で勉強する元素です。
アルカリ金属元素はイオン化傾向が大きく、水と反応すると激しく反応して水素を出し強塩基の水酸化物になる!ということはポイントです!
東野圭吾の小説ガリレオシリーズの作品中にも、湖で金属Naをボートの底に着けて爆発させる仕掛けトリックがありました
とても危険なので、前任校で実験の時は演示で行い見せるだけでした。
が、、、
本校では、各班で実験をするようで、、、
アルカリ金属元素のセットが
アルカリ金属元素の単体を米粒大に切って少量の灯油中に入れてありました。
水とも反応してしまうアルカリ金属元素の単体は灯油中に保存しておくのです
が、、、写真のように、、、灯油は劣化すると黄色っぽくなってしまっています(>_<")
時間が経過し、恐らく前年度の生徒実験で使用して劣化してしまった灯油中に保管されてるので、、、本来は金属光沢があるはずですが、表面が白色に( ̄▽ ̄;)
おそらく、、、灯油中のわずかな空気や水分?に反応して表面が酸化物か、水酸化物になってしまったけれど、、、周りが灯油
なので反応が進まずにいるといったところ。
そんな、アルカリ金属元素の劣化して古くなった薬品瓶は処分に困ります(>_<")
水と激しく反応してしまうので、、、怖くて洗えません。
が、、、10本以上あるのでなんとか片付けたいと立ち上がりました( ̄▽ ̄;)
アルカリ金属は、手に着いたりすると、、、激しく腐食するそうなので、ゴム手袋を装備して、発火などに備えて(^-^;ドラフトチャンバーで少しずつ恐る恐る作業しました
古い薬品瓶は、ガムテープでぐるぐる巻きされてますが、、、
中身は劣化が進み、、、灯油も揮発してほとんどない感じ。
小分けにされたものも、灯油がほとんどなくなり、金属の姿形もない
もう、、、反応性が失われて大丈夫そうだけど、、、恐い!
ピンセットでわずかにとって、ビーカーの水に入れてみると、、、シュワシュワと反応しちゃいました
ビックリ(@_@)したので、、、
エタノールできれいにしてみることに
アルカリ金属元素は水とは激しく反応しますが、アルコールとは徐々に反応するのです。
ということで、お試し実験( 〃▽〃)
水、エタノール、1-ブタノール、ジエチルエーテルを用意
これに、、、米粒大の金属ナトリウムを入れてみます。水とはすぐに反応して水素が発生します。
3分ほどで、エタノールに入れた金属ナトリウムが先に反応しています。5分後に1-ブタノールの金属ナトリウムが反応し始めます。
これは、第1級アルコールと第2級アルコールの反応性の違いです。
エーテルのジエチルエーテルとは反応しません。
最後にフェノールフタレインを入れてみると、赤色になりました。
Na + H2O → NaOH + H2
反応式からわかるように、強塩基の水酸化ナトリウム水溶液ができる為です。
ということで、、、10本ほどの薬品瓶にはガムテープを外して灯油をつけたしました。また、30本以上の小分けにされたものも、徐々にエタノールで洗い、反応が終わったものは廃液にして、、、と慎重に作業しました
本によってはメタノールで後始末を推奨しています。
金属ナトリウムの廃棄に関しては、事故が多発しています。
お金がかかっても安全を優先して、業者に依頼して廃棄することをオススメします。