なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

オオカナダモの観察と細胞質流動(原形質流動)

オオカナダモの葉を観察します。

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倍率15×10倍

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倍率を上げて、15×40倍

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微調節ネジで調節

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倍率をあげると、焦点深度が狭くなります。わずかな調節で見え方が変わります。
オオカナダモの葉は2層になっていて、微調節ネジでわずかに調節して、焦点を葉の表か裏に合わせることができます。


細胞の長径を測定する。

ミクロメーターを使用して、オオカナダモの細胞の長さを測定します。
たくさんある細胞の内、1つを選びます。
倍率が600倍で前回の計算から、この顕微鏡では接眼ミクロメーター1目盛が2.5μmとわかっているので、写真の細胞の長径は
40目盛×2.5μm=100μm
となります。
(本来はもう少し目盛をずらしてます。)

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よくある質問は、細胞の大きさがバラバラです。どれを測ればいいですか??というもの。
あまり極端な大きさのものはやめて、平均的な大きさのものを選んでくださいね。とお願いしています。

短径を測るときは、接眼レンズを回すと目盛が縦になって計測がしやすいです。


葉緑体の計測

たくさん見える丸い粒が、葉緑体です。
2目盛×2.5μm=5μm
となります。
葉緑体はどれも大きさに差がないので簡単です。

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原形質流動の速度測定
葉緑体をよーく観察すると、細胞の壁に沿って動いている様子が確認できます。
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youtu.be


ストップウォッチを持ち、目盛の直線コースに葉緑体が移動してきたら測定します。
写真↓で説明すると、距離を50から60目盛のところ(70でも大丈夫)と決めて、葉緑体がそこを移動しているときにストップウォッチで秒数を計測すれば、速度がわかります。
距離(μm)/時間(s)


原形質流動はざっくりいうと、葉緑体が細胞内の通路のようなところを動いている現象なんですが、、、
図説などよく読むとかなり複雑です
葉緑体の下にモーターのような役割をする物質(アクチンなど)があるため、葉緑体はそれに乗っているだけなんだとか。
光学顕微鏡ではそこまで観察はできません~~


コツ?
原形質流動は、生きている細胞で見られます。
ということで、粋のいい葉、若い成長していそうな葉(オオカナダモの株の上の方、先端部分の柔らかいところ)を選んでください。

ベテランの助手さんから教えていただいたのは、活発な時間帯があるようです。10時頃からお昼頃でしょうか。

また、葉の先端付近は成長しているため活発に動いているようです。

以前は厚みを嫌って取り除いていたのですが
葉脈付近を観察すると、1つの細胞がまっすぐ長めなので、原形質流動の速度測定がしやすいです。


ミクロメーターを取り付け、目盛の計算、細胞の測定、原形質流動の速度測定と、一時間でキッチリ。
手際のいい生徒は余裕ですが、、、一部は速度まで到達できずでした。