実験準備などに便利な『パラフィルム』
実は以前はあまり使用していませんでした。
実験準備は直前にしていたので時間、手間をかけてなかったことと、古いパラフィルムで使い勝手が悪かったんです。
でも一番の原因は、使い方をよく知らなかったから
現在は、かなり頻繁に使用しています。
どのように使っているかというと、、、あくまで自己流です。正しいのかは不明。
『パラフィルムの使い方』
適当な大きさにハサミでカットします。
紙を剥がします。
写真は斜めですが、真ん中から縦でも横でもいいので、軽く引っ張って延ばします。
※伸ばすときに内側に触れて汚染したくない場合は、カットしてそのまま。
斜め下方向に引っ張りながら密着させます。
コチラの方がピンとキレイにできるかな?
人によって違いますが、参考までに・・・
試薬などを入れた試験管や、メスフラスコの蓋代わりに使います。
密着すればいいので、美しさは気にしていません
写真の試験管は、今回は二硫化炭素という有機溶媒で、本来はパラフィルムが溶けてしまうので使用は控えた方がいい薬品です。しかし、劇物、有毒で揮発性がありとにかく臭いので、実験説明のわずかな間だけでも、、、という一瞬の蓋です。(一時間くらいは少し臭いますが大丈夫でした。)
ゴム栓は、固体の試薬などを入れた試験管は使えますが、揮発性の薬品だとゴムがすぐ劣化してしまい、後片付けも面倒なのでパラフィルムを使ってます。
サランラップも安価なので考えたのですが、試験管用に小さくカットするのも大変で、パラフィルムのようにガラス容器に適度に粘着することがないので密閉性などさまざまな面で劣ります。
メスフラスコには蓋がついているのですが、持ち運ぶときに倒れると蓋が外れて試薬がこぼれてしまうことがあることなどから使ってます。
他には、大学の化学教室で大学院生がしていた使い方を真似してます。容器内のものを空気、湿気から防ぐというもの。
例えば、、、金属カルシウム
購入して、すぐに使うときは金属光沢の粒ですが、しばらくすると空気の酸素や水と反応して、酸化カルシウム、水酸化カルシウムのような白い粉になってしまいます。
ところが、パラフィルムで蓋を巻くと、、、
巻かない方は1ヶ月ほどで白い粉になってしまいましたが、パラフィルムでガッチリ巻いているほうは、半年経っても金属光沢が確認できます。
昔、お煎餅などが入った缶に、ビニールテープを巻いていたことを思い出します。
また、お酒のボトルに巻いてる人もいるようですよ(笑)ワインなど酸化を防ぐようです。
ということで、以前は揮発性のある薬品を保管用するプラスチック容器を使っていましたが、最近は長期間保管しないときは、パラフィルムで代用しています。
また、ビーカーに使用したり、生物ではシャーレの蓋を巻いて密閉する使い方をよくしています。
他のサイトを見ていたら、、、
絆創膏や包帯の代わりや器具の応急処置などにも使っていたり、パラフィルムの性質を利用してさまざまな使い方ができますが、、、
パラフィルム自体が長期間保存できません(笑)空気や光で劣化してしまう(延びも悪く、ボロボロになる)そうなので、あくまでも一時的、短期間(数か月??)での利用が望ましいようです。
そして、今、気になっている商品があります。
ニプロの『ラボピタ』
ミシン目があるのでハサミ不要。
裏紙がないのでゴミも出ず!
耐薬品性があり?ということで、研究所や病院で使われているようです。
今のパラフィルムを使い切ったら試してみたい商品です。