生徒実験で使用する小型の試薬瓶。
同じ試薬を小分けして、各グループに配布し使用します。
異動してから実験室の片付けをしていますが、棚に溢れんばかりの試薬瓶がぎゅうぎゅうに押し込められ、探すのも使用するのも大変だったので、棚からすべて取り出して整理しました。
実験室のテーブルに出すこと約80箱!!
約12本前後が入っているので本数にしたら膨大な数に。
ここから、整理開始。
〇破損しているもの
まずは廃棄処分。中に入っている薬品は廃液処理して業者に。ガラス瓶は洗って(軽く濯いで)廃棄しました。
ヒビや割れて危険なもの
プラスチック容器の蓋も割れていているものは処分
蓋を外そうとして割れてしまったもの
〇スポイトが劣化など
ゴムは処分。薬品も廃液処理し、ビンなど使用できるものは洗浄して保管。
とても触れないし、使用できない!
〇汚れているもの
中に入っている薬品は、汚染していたり、調整日時、濃度など不明だったので、薬品も廃液処理し、容器はまだ使用できるので洗浄して保管。
長時間使用していないと、蓋のところで固まって開けるとボロボロと粉状のものが。
◇最近はマイクロスケール実験が推奨されています。
数滴で反応が確認できる約10mLの「目薬瓶」「点眼瓶」の容器を使用しています。
試薬瓶にも時代とともに変遷があり、容量の大きいガラス瓶などから、スポイト不要で試薬も少量で済む目薬瓶の容器にシフトしています。
それぞれの時代で使用した同じ試薬の容器瓶がいくつも存在し、棚の中で乱立して片付かない状況にもなっていました。
そう考えると容量の大きいガラスの試薬容器はもう使用しないと予想もできましたが、予算の少ない現在、これだけの数を購入することはできません。
また、SDGsで脱プラスチック容器が叫ばれているので、ガラス容器に回帰するかな?と考えると処分できなくなりました。
容器は軽く洗っただけで新品のようにキレイにはならないので、何が入っていたのかわかるようにしてコンパクトに保管。
現在使用しているもの、使用するであろうものだけを棚に戻し、片付け完了。
beforeの写真がないので比較できませんが、かなりスッキリして空間もできたので取り出しもラクになり、場所もすぐにわかるようになりました。
<全部取り出して、棚の中をきれいに拭き掃除>
<片付け後>
余裕の空間があって取り出しやすいし、探しやすい
試薬を小分けする容器は便利ですが、実験終了後に簡単に洗浄しておくか、数年に一度は確認して片付けるか、大きい容器から目薬ビンに変更したら片付けるなど、定期的に片付けないと大変なことになります。
※おまけ※
過去の小分け試薬瓶の片付けなどはコチラより↓