なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

ブタの胎児の解剖実験



解剖実験の写真があります
苦手な方は気を付けてください





先日、生物でブタの胎児の解剖実験をしました。

解剖実験については、賛否両論です。
資料集の写真もありますし、映像(YouTubeなど)で、食肉センターや解体職人の解体の様子を見ることができます。

何のために行うのかキチンと生徒に伝えておきます。
生徒によっては精神的にダメージを受けてしまうときがあります。
実験中も実験だけでなく、生徒の様子に気を配りましたが、とりあえず具合が悪くなることもなく安堵しました。

ブタの胎児は、食肉センターで解体中、偶然母ブタのお腹にいた胎児を凍らせたものを買います。ですのであまり数はありません。(多くても問題です)
実験をしたくても入手できないこともあります。不運にも胎児がいたときに買うので、こちらの都合の良いときに実験できるように、まるごと凍らせておいたものを保存するための大型冷凍庫も用意しました。

ちなみに、本校では初めて行います。他校で実施していると聞いて、何とか数体、入手できたので行ってみました。
先生方も、マウスやカエルでは経験があるようですが、ブタの胎児の解剖は初めてということでした。
命の重みを噛み締めながらの実験です。



まずは解凍したブタの胎児の観察中。へその緒がついているところが何とも言えません
イメージ 2


解剖ハサミで腹を切っていきます。イメージではドバっと血が出るかと思ったのですが、そんなことはありませんでした。
イメージ 3


食道、器官の位置の確認。心臓と肺を取り出します。心臓に血管が確認できます。
イメージ 5


肺に気管からストローを差し込んで息を吹き込むと、膨らんで色が変化します。
イメージ 1


肝臓、胃、腸を取り出します。腸は長い管状のものでうねうねと、コンパクトにまとまっています。
イメージ 4


脳の観察
脳も解剖すると、皮を切り、頭蓋骨を切ると、プヨプヨした脳が出てきます。

写真は省略。
伯父をくも膜下出血で亡くしているので、この辺に血が溜まっていたのか・・・と考えてしまってコチラの方がナーバスになってしまいました


実験時間は1時間では難しいです。足りません。
また、生肉の独特のにおいがします。夏は避けた方が良さそうです。

身体の構造を知るだけなら、カエルでも魚でもマウスでも安価で手に入りやすいもので十分です。(命の価値は比較できませんが~)
また、ブタの方が人間の構造に近いということならば、大人のブタの目、肺、腎臓などの臓器を個々に購入した方が手に入りやすいし、大きくて分かりやすいかなぁ、、、と個人的には思いました。

来年も行うのかは検討中です