先日、行った「玉ねぎのDNAとRNAの染め分け」実験です。
メチルグリーンピロニンという染色液(DNAは青色。RNAは赤色)を使用して染め分けます。
玉ねぎのりん茎(重なっているところ)を使用しました。
<方法>
玉ねぎをひとかけら取ります。
内側部分にナイフで格子状に切り目を付け、日焼けした皮を剥ぐように薄皮をとります。
乾いたらメチルグリーンピロニンを1滴。
カバーガラスをかけます。
倍率15×10

倍率15×40

1~2分できれいに赤色(ピンク)と青色に染め分かれました。
更に核を観察すると、青く染まった核のなかに核小体(RNAを転写するところ)と思われる赤く染まった部分が見えます。ただ、、、一つではない感じもしますが距離感がつかめないし、生徒用顕微鏡の倍率ではこれが限界でしょうか。

<失敗メモ>
古いメチルグリーンピロニンの染色液を使用したところ、真っ青に。20分ほど経過すると、赤と青に染め分けられていくのですが、授業時間は決まっています。そんなに待てません。

ユスリカのだ腺染色体実験の時に、点眼瓶に小分け(20本)にしてあったものを使えないモノかと試してみました。どれも、時間がかかりました


メチルグリーンピロニンの粉状があったので、濃度を変えて調整し直してみました。

同じ試薬ですが、濃度でかなり変わります。

いろいろ試して、何となくきれいに染め分けられるように調整して実験授業に。

市販されている溶液も、新しいものだったらOKかと思います。(使用期限が1か月となっているので)