期末試験が終わり、夏休みまでのこの何とも言えない弛んだ雰囲気。
1学期に行事や時間がなくてできなかった実験をおさらい的に行いました。
DNAの抽出実験は、新課程で生物基礎の教科書に登場した実験です。ブロッコリーやレバー、白子などを利用しての実験がメジャーでしょうか。
ですが、簡単で匂いも生臭くなく安価なバナナで実験してみました(*^^*)所要時間は30分ほど!
バナナ(1本を6~8等分くらい)
10%塩化ナトリウム水溶液 1班20ml
エタノール(冷やしておく)1班20ml
洗剤
ストックバック
コーヒーフィルター
竹串
バナナと、塩化ナトリウム水溶液、洗剤2~3滴を袋に入れて潰す!
乳鉢ですりつぶす作業が必要なしで簡単です。
洗剤でリン脂質(細胞膜)などを壊し、塩化ナトリウム水溶液にDNAを溶かす。
本当は、ここでたんぱく質分解酵素のトリプシンを加えるそうなのですが、、、購入していなかったので(^^;説明だけ。
その後、湯煎。たんぱく質など不純物を凝固させる目的です。ヒーターの上にお湯を張ったバットを置いて生徒には出席番号を書いてもらって、10班分を一気に5分ほど。
塩化ナトリウム水溶液が入っていたビーカーにコーヒーフィルターを設置して、温かいうちにろ過します。たんぱく質などは凝固してるハズなのでDNAだけが含まれた液体が溶け出るはず。
ろ過が終わったら、袋にまとめて捨てます。洗い物も少なく、ジップする(って言う?)のでゴミ箱に捨てても不快な匂いが押さえられていいです。
冷えたエタノールを、壁面に伝わらせながら静かに加えます。
エタノールと塩化ナトリウム水溶液の二層の間にエタノールには不溶なDNAが綿菓子のように析出してきます。
竹串で取ります。大成功(*^^*)
ただ、本来ならこれがDNAかどうか確かめたいところ(^^;ですが、事前実験のためしのときに、酢酸オルセインで染色してみましたが、うまくいかず*1諦めました。何かコツがあるのかな。
材料はバナナでなくても、イチゴとか、柔らかいものなら代用できますが価格と要相談です。(これ重要!)
パイナップルとかキウイは、たんぱく質分解酵素がすでに含まれているそうなので、もしかしてトリプシンなど試薬を加えなくてもいいのかな?と思ったり。今度試してみようかなと思ったりしました。
※ごく稀にバナナアレルギーの生徒もいるようです。
*1:T_T