つづき
アルケンというと、、、
エチレンが代表的です。エチレンはリンゴからかすかに匂ってバナナの熟成を助ける気体をイメージすると分かりやすいです。
ただ、実験では濃硫酸とエタノールを加熱して水上置換して捕集します。
濃硫酸はかなり取扱が危険です。さらに温度が低いとエチレンではなくジエチルエーテルができてしまうのです。
そこでアルケン(シクロアルケン)の中で液体のシクロヘキセンを使って実験しました。
アルカンの実験と同じように、シクロヘキセン1mLに、臭素水と、過マンガン酸カリウム水溶液を滴下します。
やはり滴下直後は分離しています。
そして振りまぜると、色が無色に変化します。
と、簡単に終わる定性実験です。
考察ではアルカンの実験結果と比較していきます。
過マンガン酸カリウム水溶液を硫酸酸性にしないとどうなるか、、、
酸化還元滴定で過酸化水素(オキシドール)と過マンガン酸カリウムで滴定するときも硫酸酸性にしました。
シクロヘキセンと過マンガン酸カリウムの反応です。過マンガン酸カリウムを硫酸酸性にしないと茶褐色になります。
また、硫酸の量が少なくてもわずかに茶褐色が残ります。
そこでいろいろ試してみて、硫酸は濃度があればいいので約2~6mol/L、過マンガン酸カリウムは0.025mol/Lを1:2で調整してみました
いろいろ試して、過マンガン酸カリウムの色合いは少し薄い赤紫色がいいかな(綺麗かな)という理由です。
ただ濃度を下げると、もともと不安定なので容器や保管場所には気を使い、長期間保存はできません。