ハロゲンの酸化力、ヨウ素の溶解性と併せて行いました(*^^*)
まずは、、、
集気ビンに、濃塩酸5ml用意。そこに高度さらし粉を0.1gいれて塩素を発生させます
塩素は黄緑色の気体で、かなりの刺激臭
そこに、水で湿らせたpH試験紙と、ヨウ化カリウムデンプン紙を近づけます。
塩素+万能pH試験紙
万能pH試験紙は、緑色(中性)から赤黄色(酸性)に変色し、さらに水と反応してできた次亜塩素酸の強い酸化力により色素が漂白されて白色になってしまいます
塩素+ヨウ化カリウムデンプン紙
ヨウ化カリウムデンプン紙は、その名の通り、白い短冊状のろ紙にKIとデンプンを染み込ませたもの。
白色がみるみる青紫色に!その後はpH試験紙と同じくあっという間に漂白されてしまいます。
これは、KIが塩素Cl2によって酸化されヨウ素I2になるので、ヨウ素がデンプンと反応して青紫色に変色します。
塩素+銅
塩素と金属の反応もよく出てきます!
金属ナトリウムや加熱した銅線と塩素が激しく反応して塩化銅ができるというもの。教科書や図説にはダイナミックな写真が掲載されていますが、大勢の生徒実験ではちょっと、、、
そこで、、、ろ紙に糊を付けて、銅粉をまんべんなく張り付けて適度な大きさに切って反応させてます。
スティック糊でも、スプレー糊でも大丈夫!
カッターで切ります
集気ビンで塩酸と高度さらし粉が反応して塩素が発生しているところに挟み込み2~3分。
その後、ビーカー内の少量の水に浸してしばらくしてから、、、2本の試験管に水を取り分けます。1本には硝酸銀を。もう1本にはアンモニアを加えます。
見事に反応しました!
これは、集気ビンで発生した塩素により銅が酸化されて塩化銅になったことを示しています。
Cu+Cl2→CuCl2
もし、銅が塩素により何も作用されていなければ、水に金属の銅が溶けることはないので、硝酸銀やアンモニアを加えても何も変化しません。
塩化銅は水に溶けるので、銅イオンと塩化物イオンが生じます。そのため反応が起こりました(*^^*)
銅イオンにアンモニアが反応してテトラアンミン銅2イオンの深青色を確認できます。
Cu2+ + 4NH3 → [Cu(NH3)4]2+
さらに、塩化物イオンと銀イオンで塩化銀の白色沈殿を確認できました。
Cl- + Ag+ → AgCl
教科書の、写真のような派手さはないですが、こんな感じで実験は成功しました!
この方法を考えた人は凄い!
銅粉紙なんて、市販されてませんよね