なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

銅イオンと銀イオンの反応実験

銅Cu2+と銀Ag+の定性反応実験をしました。


実験に使用する試薬は、すべて試薬瓶、点眼瓶に用意してあるので、各班で実験プリントに沿って実験を行います。

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『銀イオンの実験』
0.1mol/L硝酸銀水溶液を試験管に用意して、そこに各試薬を滴下して反応を観察していきます。
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左側の試験管から実験です。。
アンモニアNH
3を1滴ずつ加えます。
褐色の酸化銀Ag2Oの沈殿ができます。
2Ag+ + 2OH- →Ag2O + H2O
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更に加えていくと、、、沈殿が消えて無色になりますが、これはジアンミン銀イオンができるからです。
Ag2O + 4NH3+ H2O →2[Ag(NH3)2+ + 2OH-


次の試験管に、食塩水NaCl水溶液を1mL。
塩化銀AgClの白色沈殿ができました。
Ag+ + Cl-→ AgCl
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塩化銀の白色沈殿をだいたい3等分になるように試験管に分けます。
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1本は日光に当てます。
沈殿の色が黒色に変わります。塩化銀の感光性を確認できました。
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2本めには、NH3を加えていきます。
塩化銀の白色沈殿が消えて無色のジアンミン銀イオン
[Ag(NH3)2+ ができました。
(下の写真 中)
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3本めには、チオ硫酸ナトリウムNa2S2O3を加えます。
やはり、塩化銀の白色沈殿が消えて無色のビス(チオスルファト)銀(1)酸イオン[Ag(S2O3)23-になりました。


次に黄色のクロム酸カリウムK2CrO4を加えます。すると、、、
クロム酸銀Ag2CrO4の赤褐色沈殿ができました。
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最後に、硫化アンモニウム(NH4)2Sを加えると、、、硫化銀Ag2Sの黒色沈殿ができました。
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『銅イオンの実験』
硝酸銅がなかったので、硫酸銅CuSO4の水溶液を使用しました。
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左から、、、
アンモニア
NH3を1滴ずつ滴下していきます。
すると、水酸化銅(2)
Cu(OH)2の青白色沈殿ができました。
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更に加えると、テトラアンミン銅(2)イオン[Cu(NH3)42+の深青色水溶液になりました。
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次の試験管には、水酸化ナトリウムNaOHを滴下します。NH3を滴下した時と同じように水酸化銅の沈殿ができましたが、今度はどんなに加えても変化なくそのままです。
そこで?加熱をしてみると、酸化銅(2)CuOの黒色沈殿ができました。

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冷ましてから希硫酸を加えると、、、酸化銅の黒色沈殿がなくなり硫酸銅の青色水溶液に戻りました。
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皆がビックリです(笑)

最後に、硫化アンモニウム(NH4)2Sを加えて硫化銅(2)CuSの黒色沈殿ができました。(↑の写真右)


どんな反応になるかは、授業で勉強しているので、確認操作になります。
50分の時間内に終わり、観察結果、化学反応式又はイオン反応式など書き込んで考察をまとめられました。
試験管を洗うだけなので、片付けも簡単で余裕がありました。


準備では、試薬びんに用意をしますが、1滴しか使用しない試薬が120mLの試薬びんに入っていたりするので、徐々に変えていくべきか、あるものを利用していくか迷うところ。
小分けにした試薬びんで各試薬を用意すると、生徒は自分達で考え結果を想像しながら実験を行えるので、簡単な定性実験ですがおすすめです。