緩衝液とは、pHをほぼ一定に保ってくれる水溶液です。
受験的にはこんな感じで整理して覚えるのかな。
弱酸と弱酸の塩の混合水溶液
(例・酢酸と酢酸ナトリウム)
弱塩基と弱塩基の塩の混合水溶液
(例・アンモニアと塩化アンモニウム)
今回の実験はマイクロプレートを使って、緩衝液にはアンモニアと塩化アンモニウムの混合液を使用しました。
<実験>
マイクロプレート(写真1~3)に2mol/Lアンモニア水溶液1mLと2mol/L塩化アンモニウム水溶液1mLを入れる。
マイクロプレート(写真4~6)に純水を1mL入れる。
pH試験紙は切って用意しておく。
数滴ずつ2mol/L水酸化ナトリウム(写真1と4)、2mol/L塩酸(写真2と5)を加えます。
マイクロプレートの写真3と6は何もしない比較のためのものです。
pH試験紙を軽く付けます。
こんな感じになりました。
違いがわかるでしょうか
緩衝液に酸、塩基を加えてもpHはほぼ変化しないということがわかります。
もう少し比較のための純水のpH試験紙がいい色(あまり変化なし緑付近)になってくれるといいのですが、、、
アンモニアが揮発して影響を及ぼしたと思われます。
そこで純水から実験を行ってみました。
次に緩衝液を作って同様にするとよい感じの結果が得られました。
簡単な実験ですが、揮発したアンモニアが影響したり、大雑把にマイクロプレートの穴に入れたため飛び散ってしまったり、pH試験紙を浸しっぱなしにしたり、細かいところで失敗もありました(笑)