微生物の観察によく使用されるホールスライドガラス。
スライドガラスの中央が半円に窪んでいるために、水溶液と一緒に入れることができてカバーガラスをかけても微生物は潰れないので生きた状態で顕微鏡観察できて便利です。
ただ、難点があります。
丸いために深いところと浅いところで焦点を合わせることが困難です。
そこで、ホールスライドガラスの代わりに研修会などで紹介されている『テープスライドガラス』
普通のスライドガラスに、ビニールテープをペタッ。
カッターで切れ込みを入れます。
時間もかからず簡単にできます。
平らなので、焦点を合わせることが簡単です。また、ホールスライドガラスより安価です。
テープスライドガラスを使った実験。
時期が遅かったのですが、先月行いました。
『花粉管の伸長観察』
インパチェンスの花粉を使いました。
爪楊枝で軽く花粉を採ります。花粉もフワフワの新鮮なものを選びます。インパチェンスの場合は少し紫がかったもの。
グルコース水溶液に。
たくさんの花粉が観察できます。
この中で花粉管が伸びそうなものを探します。
せっかく途中まで真っ直ぐ伸びて観察していてもクルクル曲がってしまうと長さを測定することが困難になり諦めます。
急いで真っ直ぐに伸びて測定しやすい花粉管を探します。
しばらくすると、、、
かなり伸びています。ストップウォッチで時間を測定し、速度も計算します。
1時間の授業でかなり伸びる日と延びない日があります。
湿度が関係しているようです。
また、伸びる速度が速いモノと遅いモノがあります。
かなりコツが必要な実験です。