大学の化学実験に参加してきました。
アルマイトというと、高校の教科書などには無機化学のアルミニウムのところでわずかに登場します。
アルミニウムの鍋の写真で、表面を酸化して被膜をつけ腐食を防ぐようなことが紹介されています。
もっと学生に馴染みがあるものを挙げれば、iphoneのカバー処理に採用された技術です。
ざっくり言うと、
金属のアルミニウムを研磨
酸と塩基の薬品で下処理
陽極酸化して被膜を作る
着色
というステップ。
今回担当された先生は、The大学の教授でした
失敗してもいい。
失敗したらなぜそうなったか考えることができるから。
自分で考えて疑問を解決していくが、一人でムリなら周りと協力して研究を進めていく。
長期的な視点と独創的な発想で課題を解決していくことが大切。
ということを実験の説明段階で力説されていたので、実験中も
参加者「どのくらい研磨したらいいですか?」
教授「どうかな?試してみて」
参加者「酸と塩基で逆の順番に下処理しちゃったらダメですか??」
教授「どうかな?やってみて?」
と、万事がこの調子でした
高校の実験は時間がない中で実施するため、失敗したらやり直しできる時とできない時があります。
個人的にはなるべく成功させてあげたいと、実験のコツをついつい教えてしまいます。
また、危ないのでわからなかったらすぐ聞いて!!なんてことも常々口にしていました。
そうすると、生徒は考えることなく反射的に聞いてきます。聞けば答えが返ってくると信じて。
時間と安全を優先的にした結果、失敗を避けてたなぁと反省
折り合いは難しいですが考えさせられました。