ネンジュモ、ボルボックスとゾウリムシの観察実験をしました。
ゾウリムシは観察するのに少し工夫が必要です。
◇培養
藁を煮て液を作る方法でしたが、最近は「強力わかもと」、「生茶」などで簡単に作ってます。
◇集め方
1枚のプレパラートに1滴で数匹観察できるようにしたいので、ゾウリムシを遠心分離機またはろ過、走性(光に集まる)を利用して集めています。
※古い手廻し遠心分離機があったので、10~20回転くらいさせます。
底に集まったゾウリムシをとれば簡単にたくさんのゾウリムシが!
※ろ過してみたこともありました。ろ紙を少量の水で洗い使いました。
◇色をつけてみる
赤い絵の具や、墨汁などで色を付ける方法があります。
今年は「0.01%コンゴーレッド」で色をつけてみました。
他のサイトを見ると、脱脂粉乳などに混ぜて食べさせるようですが、そのまま数滴入れておきました。
◇動きを止める
方法はいろいろ(アルコール・塩化ニッケルなど)あるようですが、メチルセルロースを使っています。
方法①
ホールスライドガラスにメチルセルロースの粉末を少々かけておく。急ぐときはこれでOK。
方法②
ホールスライドガラスにメチルセルロース溶液をスパチュラで少々。
メチルセルロース2.5%です。当日はダマだらけ・・・冷蔵庫で1晩寝かせると無色透明の粘性があるものになります。
こんな感じで準備しておきます。湿度も影響しますが、1時間前くらいに作業しておいて、実験のときにカバーガラスをかけ観察すると、ゾウリムシの動きはゆるやかになっています。
◇観察
カバーバラスをかけて、観察開始
15×10倍
15×40倍
コンゴーレッドpHの関係で赤や青になっていますが、キレイに見えるゾウリムシは一部でした。やはり餌をちゃんと入れておかないとダメかな。
動画はコチラから
スマホなのでかなり見苦しいですが、動きが可愛いゾウリムシをご覧ください。
それから、不思議なゾウリムシも見つけたので、こちらも・・・
分裂ではなさそう、でも接合?でもなさそう。こぶ?みないなものが・・・
時間がなく最後まで観察できなかったのは残念でした。
◇参考
※「ゾウリムシ ラボ」ゾウリムシのことならココ(笑)
※NHKの「ミクロワールド~単細胞で生きるゾウリムシ」の動画は素晴らしいです。
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