鉛蓄電池は、自動車のバッテリーに用いられる充電と放電ができる電池です
<用意するもの>
鉛板
希硫酸(1~2mol/L)
手回し発電機(充電用)
モータープロペラ機(放電用)
ワニ口クリップ
<実験>
希硫酸が入ったビーカーに鉛板2枚を離して入れます。
手回し発電機で充電します。
鉛板とリード線で手回し発電機を繋ぎます。
1分ほど回します。回す方向でプラス極とマイナス極が決まります。
すると、、、
電流が流れ、気体が発生、電気分解が始まります。しばらくすると一方の鉛板が酸化されて一部分が茶色い感じの酸化鉛PbO2ができます。
鉛Pbと、希硫酸、酸化鉛PbO2と、鉛蓄電池の条件が揃いました。充電していきます。
モーター付プロペラ機にワニ口クリップで繋ぎます。
少しの間(5から10秒ほど)、回転します。放電成功ですが、写真を撮る余裕がありませんでした
硫酸鉛PbSO4ができるので、鉛板の2枚とも白っぽくなります。
数回続けていくと、ビーカーの底にPbSO4の白い沈殿が。
と、、、
簡単な演示実験なのですが、注意点と上手くいかないときの対処ポイントがあります。
鉛をヤスリなどで削るときは有害なので注意です。
2枚の鉛板は接触しないように。
放電のときオルゴールを使う場合は、プラス極、マイナス極を把握していないと音が鳴りません。
豆電球の方が簡単ですが、充電し過ぎると切れてしまうことも、、、
さてさて、この実験から考えることは、、、
電子の動きと反応
電流の動き
正極、負極での反応
と、目に見えないのでイメージしていきますが、なかなか複雑でわかりにくいです。
電子式と、化学反応式が入り乱れて試験にはよく出題されます