『フェノールフタレイン1gをエタノール(95%)80mLに溶かし、水を加えて100mLにする。』
特に器具の指示もないので、いつもざっくりと自己流で作っています。
ビーカーにフェノールフタレイン1gをはかりとる。(写真では小数点が見えませんが、奇跡的に1.000g)
エタノール80mLを加えます。
スターラーで撹拌します。(ガラス棒でも大丈夫です。)
純水を加えて約100mLにします。
こんな感じで大胆に?雑に?調製しています
注意
よくある間違いは、エタノールを80mLと、純水を20mL用意して100mLになるというもの。
実際に入れてみました。
メスフラスコに入れてみるとわかります。体積が100mLになりません。
Q.ビーカーでいいの??
A. 正確な濃度調製したいならば、メスフラスコを利用した方がいいかもしれませんが、フェノールフタレイン溶液は液性を確認するだけの指示薬なので、そこまで正確な濃度は必要ないと思います。
また、エタノールは揮発性があるので正確な濃度を維持するのは難しいと思います。
ビーカーより体積の誤差が少ないメスシリンダーでは薬品を混ぜ合わせるようなことは攪拌も難しいので使用しません。
Q.エタノール(99.5%)は使用できない??必ずエタノール(95%)なの??
A.フェノールフタレインは、水にはあまり溶けません。エタノールで溶かします。教科書にはエタノール(95%)に溶かすように記載されていますが、本校では在庫にエタノール(99.5%)しかありませんでした。
ということで、エタノール(99.5%)で調製しました。
特に問題なく、塩基性のときに赤色に変色して中和滴定のときに使用できました。
試したことはないのですが、揮発性があるエタノールですので、純度が95%の方が揮発しにくいのかなぁというところです。
エタノールが揮発してしまうと、濃度も変わってしまい、水に溶けにくいフェノールフタレインが固まってスポイトが詰まったりしてしまいます。(写真↓)
保存環境によりますが、1年ほどでこんな感じになるので、大量に調製せず、使う分だけこまめに作るようにしています。
Q.水道水は使えないの?
A.実験の時に水というと、純水か蒸留水を使います。水道水には不純物があるためです。
Q.資料にフェノールフタレインの量が1gと0.1gの時がありますが、、、
A.以前のblogを参照にしてみてください。
意外なことに、Yahoo!のアクセス解析のランキングの上位にいつも入っている「フェノールフタレインの作り方」です。
作り方の記載が冒頭のようにわずかなだけに、何の器具を使用したらいいのかいろいろ悩むところです