なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

食酢の中和滴定実験と考察

食酢の中和滴定実験です。

まずは、0.05mol/Lシュウ酸と濃度不明の水酸化ナトリウムを中和滴定し、水酸化ナトリウムの濃度を求めます。

安定した薬品であるシュウ酸H2C2O4・2H2O(物質量126)を0.63g用意します。

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100mLメスフラスコに入れ、純水を標線まで入れて、0.05mol/L標準溶液を作ります。

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ホールピペット(共洗い)で10mLとり、コニカルビーカーに最後の1滴まで入れ、指示薬であるフェノールフタレインを1滴加えます。

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酸H+の水溶液が用意できました。


水酸化ナトリウムを約4g用意して、純水を1Lメスフラスコの標線まで入れます。
約0.1moLの水酸化ナトリウムの水溶液ができました。
小分けにして班に配布します。

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水酸化ナトリウム水溶液をビーカーに取り、ビュレット台を目の高さより下にしてビュレットに溶液を入れ、先端の空気を抜いて目盛りのデータを読みます。

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塩基OH-の水溶液が用意できました。


滴定開始です。

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フェノールフタレインの赤色が消えにくくなったら、1滴ずつ慎重に、、、

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薄い赤色が理想的な色です。

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ビュレットの目盛りを読んで水酸化ナトリウム溶液の滴下量のデータをとります。

1回目 9.80mL
2回目 9.75mL
3回目 9.85mL

何回かデータを取り、平均値を出します。

0.05mol/Lシュウ酸10mLとちょうどよく反応して中和する水酸化ナトリウム水溶液は9.80mLであると!実験よりわかりました。

なので、中和の公式(酸の価数×酸の体積×酸の濃度=塩基の価数×塩基の体積×塩基の濃度)を利用して計算をすると、、、


1価×9.80/1000L× Xmol/L=2価×10/1000L×0.0500molL
(Xを左辺に持ってきたかったので、今回左辺が塩基です)


水酸化ナトリウム水溶液は、0.102mol/L
の濃度であると出ました

この濃度が0.102mol/Lであると判明した水酸化ナトリウムを使って、食酢中の酢酸の濃度を求めます。

滴定の手順は同じです。
ただ、食酢は液体です。10mLとりメスフラスコに入れ、純水を加えて100mLにすると、、、
体積は10倍ですが、濃度は1/10になります。

水酸化ナトリウムの滴下量は、平均で6.95mLでした。


同じように計算すると、、、

1×6.95/1000× X=1×10/1000×0.102

薄めた食酢中の酢酸の濃度は、0.071mol/L

元の薄める前の食酢中の酢酸の濃度は、、、
0.071×10=0.71mol/L

です。

でも、食酢に0.71mol/Lですよーなんて記載されていても、一般の人にはわかりませんよね?
何%酢酸が含まれているか、、、を濃度換算します。

以前に、酸化還元滴定考察でも書きましたが、2つの求め方があります。

密度は1.0g/cm3、酢酸CH3COOH分子量60より、、、

1Lと考えると、、、

溶液の質量は、1.0g/cm3×1000cm3
溶質の質量は、0.71mol/L×60g/mol×1L

質量%濃度の公式より、、、

食酢中の酢酸の濃度は4.26%と出ました

食酢の瓶のラベルをこっそり、、、

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実験は成功です

そして、レポートの考察。
酸化還元の考察の時も書きましたが、反省文や日記にならないようにしてください。
実験を行って、失敗したことや疑問に思ったことを突き詰めて調べたりします。

がんばれー