フェノール類の検出反応として塩化鉄水溶液による呈色反応があります。
フェノール類(フェノール、サリチル酸、クレゾールなど)の少し濃度薄めの水溶液に、塩化鉄水溶液を数滴加えると青紫~赤紫色になるというもの。
簡単なので生徒実験を実施していますが、クレゾールが思ったように呈色されなくて気になっていました。
それが新しくクレゾールを購入したところ解決しました。
原因はクレゾールの酸化、劣化のようです。
本来は無色透明の液体なのですが、10年ほど経過しているので酸化して淡黄色になってしまったようです。
写真↓はクレゾールの古いものと新しいものです。色の違いがわかります。
約0.5mL
純水2~3mLほど。
よく振りまぜます。
0.025mol/L塩化鉄(3)水溶液を数滴加えます。
振り混ぜます。
やはり、、、
新しいクレゾールはキレイな青色に呈色されています。
古いクレゾールは、くすんだ暗い青色に。
1年に1度の実験で、使用量も多くないので仕方ないのかな?と思いますが、使用する分だけこまめに購入した方がキレイな結果が得られます。
現実は、薬品も量が多いと経済的で事務手続きの手間も減るので大量に購入しがちです。
しかし、長くても3年ほどで使いきれるように小さい小瓶で購入したいです~
酸化したクレゾールを簡単に無色透明に戻せる方法があれば教えて下さい~