北里大学のオープンキャンパスに行ってきました!たくさんのプログラムがありましたが、理学部のオープンラボラトリー(化学教室)に参加しました(*^^*)
「香る分子の合成」ということで、有機化学のエステル実験でした
エステル実験については以前blogで紹介しました↓
でも、、、やはり所変われば( 〃▽〃)です。準備の仕方も器具も少し違うので、とっても勉強になりました
そして、高校の授業ではエステル実験だけでなく、他の実験も抱き合わせで行うので、簡単にでき時間も短縮を優先に考えて行います。そのため、手順もかなり簡略化しています。
今回も、高校生など素人向けなので簡単なエステル実験でしたが、1時間かけて行うので、いつもの実験より少し丁寧な実験、、、という感じでした
エステル実験は、カルボン酸とアルコールを硫酸で脱水縮合し、エステルを作るものです。
カルボン酸は酢酸など思い出して下さい。いい匂いとは言えないけれど、ツンとする独特な匂いのものから、リンゴやパイナップルなどの果実の良い薫りがするエステルになるのです。
今回用意された薬品
『カルボン酸』
酢酸(酢の強烈な匂い)
酪酸(畜産系の匂い)
プロピオン酸(生ゴミの腐った匂い)
ヘプタン酸(足の裏の匂い)
『アルコール』
エタノール
ブタノール
イソアミルアルコール
プロパノール
好きな組み合わせでエステルを作っていきます。
私が選んだものは、やはり普段作らないもの( ̄▽ ̄;)
□ヘプタン酸+エタノール→ヘプタン酸エチル
※リンゴやあんずのような匂い
□酪酸+プロパノール→酪酸プロピル
※パイナップルなどの果実の匂い
手順
試験管にエタノールを2mlと濃硫酸を数滴
ヘプタン酸を1ml加えて静かに撹拌
70℃の水浴で30分ほど
放冷して蒸留水を5~10ml加えて撹拌。分離後、上層部を取りだし新しい試験管に移す
炭酸水素ナトリウムを5mlを加えて、匂いの確認をする
2本とも見事に成功しました
ドラフトチャンバーが4台あって、それぞれのドラフト内で作業して、水浴までしておけるので、実験室が臭くなかったです(*^^*)
また、70℃でゆっくり反応させて、炭酸水素ナトリウムで未反応の薬品をとばしたりしたので、よかったかな。