なんとなく実験しています

なんとなく実験しています

日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

銀鏡反応実験の後片付け

実験が終わって、、、キレイな銀鏡ができた試験管がズラリ

成功して嬉しい気持ちは一瞬で、、、後片付けを思うと憂うつに( ̄▽ ̄;)

1クラス10班~11班あるので、約11本の銀鏡の試験管。それが5集団ほどあるので、、、約60本の試験管の片付け作業が待っています

生徒にもよく「試験管ごと棄ててしまうんですか?」「どうやって落とすんですか?」と質問されます。

試験管ブラシでゴシゴシやってもあまりキレイには落とせません。
そこで、、、勉強したことを活かします。

イオン化傾向」が小さい銀を溶かすには、酸化力の強い酸を使うんですよーと生徒には説明しています。

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今回は、6mol/L硝酸が残っていたので使いました!

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徐々に、メッキが剥がれるように落ちていきます。

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ジワジワ刺激臭(希硝酸だと無色で刺激臭の気体NO、濃硝酸だと有毒な褐色気体NO2)を発生させています。
ドラフトチャンバー内で行わないと大変な思いをします。

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キレイに剥がれ落ちました!(*^^*)
濃硝酸を使用すると早いですが、、、かなりの刺激臭になります。

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そして、注意は素早く廃液容器にまとめ、NaCl水溶液で沈殿を作り安全なものにしておくこと。放置しておくと雷銀ができる可能性があります。

さあ、あとは超音波洗浄器で洗ってすすいで乾燥させて片付けるだけ。
なんですが、、、

知ってますか?
濯ぐだけというけれど、ガラス器具は、約30回すすぎます!と、ある実験書の基本操作に書いてありました汚れたままだと、次の実験でおかしな反応になったり、正しいデータがとれないという事態になってしまいます。
と、いうことで、ガラス器具は洗い終わった後に壁面を水滴が残らずに、すっーと流れていくくらいキレイに、、、洗うものだと言われたことがありますが難しいです(>_<")

さてさて、銀鏡反応で使用した約60本の試験官をひたすら30回もすすぐという単調な作業、、、(>_<")気が遠くなるので、実行はしていません。

他にも実験で使用した試験管が約40本があります。
実験が終ると生徒が試験管を洗っているのですが、どうしてもザツになるので、、、同じ分野の実験が終ると一応再度こちらで洗いなおしてしまっています。

先生の中には、ザツに洗って失敗した方がタメになる!という持論の方もいますが、、、一生に一回の実験で、しかも他の人が悪いのにとばっちりをうける生徒が何とも可哀想で、、、(>_<")
洗い直していますが、、、今回は100本ほど。

相当な労力です

誰にも感謝されない?報われない仕事です