なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

実験でわかる『人間力』

大学受験や企業の採用試験に、「実験」を取り入れると『人間力』がわかっていいのでは?と思います。

現実的には、場所や準備の支度など手間も時間もかかるので無理かなと思いますが、、、

どうして『人間力』がわかる?なんて思ったのかというと、、、



実験は番号順で3~5人のグループで行ってます。
実験プリントを見ながら実験の手順や注意点を10分ほど説明し、実験開始。残り10~15分くらいで片付け作業をさせて結果をまとめさせてます。

同じ条件で実験を始めるのに、各班でかなり時間差と実験結果の差が出ます。

普段、筆記試験の結果が良い生徒が班の中にいれば、実験がスムーズにいくかというと、、、やはりそんなことはありません( ̄▽ ̄;)

人の話を聞いて理解できている人、リーダーシップがとれる人、コミュニケーションがとれる人、先を見通せる人がいるか、周りに気を配れる人がいるか、、、など『人間力』がある人が班にいる割合が高いかどうかが、鍵になっているのかなと思います。


人の話を聞いて理解できる人、、、と書きましたが、たった10分ほど聞いてすぐに実験に入るので、、、
ほとんどの人は覚えています。忘れないようにメモする人もいます。
が、、、
誰かが聞いてるだろうと上の空で聞いてないか、1つの疑問にひっかかり、そのあとの話を聞いてない人がいたり。




さあ、準備をしましょう!
と、必要なものを用意する時に、

リーダーシップがある人がいたり、コミュニケーションを取れる班は、
「オレ、薬品取ってくる!から、おまえ、そっち頼む!」
「残った人は、ガスバーナーの準備をしてくれ!」
「オレ、これしてるよ」
「じゃあ、私は待ってるね!」
など、、、
班の仲間でコミュニケーションとって手分けしている班がある一方で、、、

「あれ、、、もう持ってきてあったの?」
と、同じものを持ってきてしまって戻したり、用意するものが揃ってなかったりと、まとまりのないムダな動きが多い班があり。



また、5分加熱、、、という実験の時に、
「じゃあ、次は何するんだっけ?」
「時間、見てるね!」
「(周りの実験が進んでる班を見て)次はこうするみたいよ!」
「(先生に)次はこれでいいですか?」
など、先を見通せる人がいて準備できる班もあれば、、、


(無言)・・・・(じっと加熱してる様子をみんなで見てるだけ)
「何分加熱してるの?」と聞いてみると、、、
「あれ?誰も時間見てないの?」
「おい!なんだよー」
「え?次はなにすればいいの?」
と、全く行き当たりばったりな人ばかりの班もあり。

また、最初に記録係を決めてる班と、誰かしてるだろう!と決めつけて(^-^;記録していない班があったり。



そうそう!
慎重になりすぎる班がありました!たいてい、筆記試験のできる真面目なタイプの班。
2mLスポイトで、、、と指示があると、スポイトで2mLきっちりはかりとろうとして、何回も何回も何回も!ビーカーで水100mLとあると、目線の高さに何回も何回も何回も入れたりこぼしたり(^-^;

実験の性質を考えてみれば、定性実験なのか、定量実験なのかで正確な量が必要なのか、そうでないのかわかるはずです。
またそれ以前にも使用する器具でもわかるはず。
高校ではホールピペットやメスフラスコを使う場合は標線を越えないように慎重に作業をして正確な体積(水溶液の量)をはかるのですが、、、ビーカーやスポイトなどの目盛はおおよその目安となるものなので、目盛付近だいたいで十分なのです。

本当にできる子は、そういったこともわかっていて、慎重に大事にすべきところ、大雑把でいいところがわかって、創造力と知恵をフル活用しながら作業をして要領も手際もいいのですが、、、
真面目なだけで試験範囲を暗記しているだけの何にも考えないタイプは、変なところを気にしてムダな努力をして実験の手際が最悪でいつまでもモタモタして、あげくに失敗してしまったり。

ただ、できる子に任せきりにして協力者がいない場合もあるので、できる子は他の人とコミュニケーションとって協力してもらう必要があります。

失敗したときにも『人間力』は試されます。
ごめん!と謝ってる仲間に対して
「気にするな!まだ、時間あるからもう一回やろうぜ!」
「じゃあ、隣の班の見せてもらおう!」
「薬品、余分にまだありますか?(と聞いてくる)」
などなど、バカにしない、責めない、フォローする人は『人間力』があるなあ!と思います。

中には茶化すだけや、自分は人任せにして何もやらない癖に責め立てていたり、、、という場合は、怒鳴り付けたくなりますが我慢して、
「はい。失敗は成功のもと。何が悪かったのかな?」
「はい。そんなこと言わない!誰でも失敗はするんだから、周りでも注意してあげないと!」
などなど、、、すかさずフォローに入ります。
まあ、、、失敗しても謝らずにふてくされる子もいたりしますが(^-^;


実験を見ていると、アクティブラーニング(笑)を実践中という感じです( ̄▽ ̄;)

あ、、、
話がまとまらなりましたが、実験は『人間力』を垣間見ることができます(笑)


この辺で!