なんとなく実験しています

なんとなく実験しています

日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

試薬調整びんについて

実験で使用する薬品を購入します。
薬品は粉末、液体などさまざまです。
実験で使用するために、薬品の濃度調整をしてグループごとに小分け用容器(30~150mL)に入れて準備をします。

しかし、、、
足りなくなって補充をしなくてはいけないことが予想されたり、見通しが甘く量を過大に調整し過ぎてしまったり(^-^;したときには余った試薬を試薬びん(主に約250から500mL)に入れて保管しています。

前任校では、教室で見せる演示実験用にいくつか試薬びんに調整しておいたり、またはグループごとの小分けのびんにしないために試薬びんを活用していました。

マニュアルによると(笑)、試薬びんには、試薬名、濃度、調整年月日、調整した人の氏名、薬品特性など記載するそうです。
今までは、そういうマニュアルがあることは知っていましたが、油性ペンで試薬名と、濃度は書いてそれ以外は記載したりしなかったり( ̄▽ ̄;)
また、0.1mol/Lでほとんど調整するので、それ以外の濃度の場合しか書かなかったり( ̄▽ ̄;)

でも、自分が調整して管理していたので、どんな実験で使用するか、調整時期など理解できていたので、支障はありませんでした。
それでも、歳とともに記憶力も低下して(^-^;最低限に記載するようにしていました(^-^;

が、、、
異動となり、後任の方に引き継いだ訳ですが、、、独自ルールなのでおそらく困っているのでは?と思ってしまいます。

私も今、困っている?のでなおさら申し訳ない気持ちです。

実験がない日に思い切って整理しました。

このような試薬調整びんたち。

イメージ 1

古くなると、ラベルの字も薄れ読めなくなっています。
かろうじて、、、フェーリング1液(現在はフェーリングA液といいます)のとなりにあり、蓋がゴム線なので、フェーリングB液ということが想像できます。
いつ、調整されたのか不明です。

イメージ 3


このような、、、ラベルの劣化が起こるので、マニュアルには油性ペンで書くこと。または1%フェノール溶液でといた墨で書くと長持ちすると書かれてました!(笑)
更に、ラベルの上にコロジオン溶液を塗るか、テープを貼っておくといいそうです。

また、揮発性の塩酸などを長期的に試薬びんに入れておくと、、、蓋の所が大変なことになります。

イメージ 2

とても、、、触りたくないというか、触れません。


また、金属の単体を小分けにしてあると、、、金属カルシウムなどは銀色の粒が、空気中の酸素や水などと反応して白い粉末状態になってしまいます。水酸化カルシウムや炭酸カルシウムになってしまったと予想されます。

小分けにしておくとすぐに使用でき、グループ実験には適していますが、、、
吹き出してしまったり不適切なものもあります。

イメージ 4


2~3年に1度は整理するといいかもしれません。
今回、10年~20年前に調整されたものを廃液処分しましたが、2~3年使用しなければ、もう使用することはないですし、新しく作り直した方が濃度変化や劣化の心配をしなくていいと思います。
ラベルの字がわからなくなっても、2~3年くらいなら覚えてもいるでしょう(笑)
同じ試薬が6本も7本もたまっていくことも防げます。

約半日で、、、大量の試薬調整びんを化学の先生に協力してもらって必要なものと、水銀溶液で処分に難しい10本のみ!に厳選し、スッキリさせました。

必要ならば、すぐに調整できるし、薬品はまだまだ膨大にあるので大丈夫

あとは、、、固体の小分けびんを片付けるのみ??( ̄▽ ̄;)

異動だけでなく、突然!事故や病気、介護などで長期休暇をとらなくてはならなくなったりすることも考えられます。
今更ですが、普段から試薬調整びんの管理も必要だなあ、、、と思いました。
ラベルをきちんと作成し、必要事項を明記する。
数年に1度は整理するなど当たり前と思っていましたが、、、誰に引き継いでも使いやすい環境を整えるって、難しいです(>_<")