センター試験「化学基礎」の中で、炭酸カルシウムと希塩酸をふたまた試験管で反応させて二酸化炭素の気体を発生させ、その気体捕集法を問う出題がありました。
普通に理系で「化学」を勉強していれば、無機化学の分野で様々な気体の捕集法を勉強するので、比較的簡単な問題なのですが、、、
文系で「化学基礎」だけを勉強していると、ふたまた試験管は、教科書を見ても普通には出てきません。
かろうじて、巻末の発展的なところにわずかに記載されていたり、問題集に少しだけ図があるだけです
ということで、ふたまた試験管の解説。
その名の通り、ふたまたになってます(笑)
固体と液体を別々に入れます。
液体を固体の方に傾けながら反応させると、気体が発生する仕組み。
固体と液体を反応させるタイミングをとりやすいので、捕集の準備がしやすい利点があります。
ふたまた試験管の片方に「くびれ」があります。
拡大してみます
気体の発生を止めたいとき、傾けて液体をもとに戻せば反応が止まります。
液体だけ戻り、「くびれ」のところで固体が引っ掛かり止まる??ハズ。
ということで、「くびれ」がある方に固体の炭酸カルシウムを入れ、発生した気体の二酸化炭素CO2が、空気N2やO2などより重いので、下方置換で捕集する、、、が正答です
発生する気体については中学生のときに勉強したので、、、「化学基礎」で勉強していなくても解けるハズ??
少し釈然としませんが、、、
昨年度、比較的簡単な問題で平均点も高かったので、今年度は難しくなることが予想されていました。
化学基礎は範囲も狭いし簡単なため、こういう問題で差をつけるしかないのかなあ、、、と思いました