「フェノールフタレイン溶液(PP)」は、中和滴定実験やアルカリ金属の性質実験など高校の実験ではよく使用されるpH指示薬です。
ざっくり言うと塩基性に反応して、無色から赤色に変色します
pH8.0~9.8で変色するので、強塩基と強酸か、強塩基と弱酸の滴定実験で使用可能です。
中和滴定の実験をするので、フェノールフタレイン溶液を作って準備することに。
フェノールフタレインは、白い粉末です。
図説の巻末に記載されていた調整方法に沿って作りました。
『フェノールフタレイン0.1gを、エタノール80mLに溶かし、水を加えて100mLにする』
ところが、、、
調整した指示薬を使ってみると、、、
無色から赤色に変色するときに、1滴で激変するハズなのに、、、
しない
緩やかに変色
冷や汗が
古いフェノールフタレインの粉末を使ったから??それとも何か間違えたんだろうか
??
など、、、
Webで検索しても、、、
特に間違えてないけれど、、、
『フェノールフタレイン1gを、エタノール90mLに溶かし、水を加えて100mLにする』
という記載も発見
比較するとわかりますが、
フェノールフタレインの量が、0.1gと1gということで、10倍違います
製薬会社のサイトでは、調整済みの試薬の内訳が記載されていて、
フェノールフタレインが0.1gは滴定用
フェノールフタレインが1gは中和滴定用
となっていました(  ̄▽ ̄)
図説でも、出版社によって調整方法の分量が異なっていました
ということで、、、違いをどうぞ。
シュウ酸です。
これに指示薬であるフェノールフタレイン溶液を1、2滴加えます。
水酸化ナトリウム水溶液を滴下して中和していきます。
0.1gで調整したフェノールフタレインを滴下したとき
1gで調整したフェノールフタレインを滴下したとき
色の違いがわかりますか
理想的な色は、薄い赤色です。
濃赤色は、中和点を過ぎるためイマイチと教えています。
フェノールフタレインの分量が0.1gの指示薬は、水酸化ナトリウムを入れすぎても薄い赤色のままです。
そうすると、中和滴定のときわずかに薄い赤色が終点で、1滴でpHジャンプして濃い赤色に変色してしまう様子が確認できるハズなのに、、、分かりにくいし、いろいろ不都合が生じてしまいます。
ということで、、、
先生たちの意見も聞いて、調整し直しました
しかし、、、
滴定用と中和滴定用ってどういうことだろう
さて、調製にどんな器具を使ったらいいか悩んでいる方はコチラから