混合物を分離する操作を勉強します。
その中で、『昇華法』があります。
水をイメージすると、
固体の状態・・・氷
↓
液体の状態・・・水
↓
気体の状態・・・水蒸気
と状態は変化します。
『昇華法』とは、
固体の状態
↓
気体の状態
というように液体にならないで、一気に個体から気体に変化する性質?現象を利用した分離方法です。
例えば、砂や石が入り交じった「ヨウ素」から、「ヨウ素」だけを取り出したいときはどうするか
砂や石は、ほんの少しの加熱だけでは変化しません。
でも、ヨウ素は違います。
熱を少し加えると、、、赤紫色の気体になります。
加熱しないと、、、昇華は少しおさまります。
丸底フラスコには水を入れて冷却させると、ヨウ素だけが底面に固体の状態で付着します。
こうして、砂や石と分離してヨウ素だけ取り出せるのです。
《おまけの片づけ》
丸底フラスコの底面に付着したヨウ素ですが、、、ある程度はかじり取りますが、キレイになりません。
水で洗い流そうにも、ヨウ素は水には溶けません
ヨウ化カリウム水溶液に浸して洗い流すか、、、
ヘキサンやエタノールなどの有機溶媒を使用してキレイにしておきます。
参照以前にアップしたブログです。
《おまけのナフタレンの昇華》
樟脳ともいうナフタレンの白い粉末
熱を少し加えます
固体から気体→固体
ヨウ素、ナフタレンのどちらも、かなりにおいがキツいです
ヨウ素は、うがい薬のにおい
ナフタレンは、むか~しの防虫剤のようなにおいです。