2日間のセンター試験が終わりました❗
化学基礎では、日常生活に関係するような設問も出ていました。
問題の解き方を繰り返し覚えるような学問ではなくて、学ぶ楽しさを知り考えさせたいということは課題です。
幅広い知識も必要になるし、知識を繋げてフル活用できないといけない。
ますます複雑になります。
先日、一昨年ノーベル物理学賞を授賞した梶田隆章氏の講演会に行って来ました。
講演会チケットの写真一部
講演会直前
現在の教科書ではすべての物質は原子からできているとされていますが、さらに突き進んで細かくしていくと素粒子に行きつき、その一つがニュートリノといわれ電荷を持たないと言われています。
中学生や高校生が多く来場していて幅広い年齢層でしたので、ニュートリノについて簡単に噛み砕いた分かりやすい説明と、カミオカンデを作る作業風景など写真や図が満載でした。
学生からの質問で、「ニュートリノの研究は日常生活で役立つことはありますか?」というような内容のものがありました。
梶田先生は、苦笑いしながら「残念ながらありません」と答えました。
現在、社会ですぐに役に立つ人材育成がよしという風潮、すぐに役に立つ科学に予算が行くなどという状態を危惧するノーベル賞受賞者たちもニュースになっていましたね
梶田先生も、日常生活には直接何かすぐに役立つことはないけれど、ニュートリノの研究をすることはいずれ世界の始まり誕生という壮大な事柄の解明にも繋がるだろうと締めくくりました。
小柴先生も100年くらいしないとわからないって言ってた気がします
学問とはそういうもの。ただ知りたいからという好奇心。
好奇心から学問を追い求められる人は減ってきています。
生活ができないから。
お金にならないから。
難しい問題ですね