平衡状態にある水溶液に含まれるイオンと同じイオンを含む電解質の物質を加えると、平衡移動がおこって溶解度や電離度が低くなるというものが、共通イオン効果です
なかなか文章だけでは難しいですね
<実験>
マイクロプレートの3つに、飽和食塩水を約2mLずつ入れます。
左から、濃塩酸、6mol/L硫酸、6mol/L水酸化ナトリウムを数滴~1mLほど加えます。
1はすぐに白色の沈殿が確認できます。
2は変化なし
3は少し白く濁ります。
食塩水は、食塩NaClが水溶液中でNaイオンとClイオンに電離しています。
飽和なので、平衡の状態にあります。
塩酸HClを加えると、、、Clイオンが加えられた(増えた)ので、NaClの結晶(固体)ができたのです。
硫酸H2SO4は飽和食塩水に硫酸イオンが含まれていないので、変化なしです。
水酸化ナトリウムNaOHは、Naイオンが加えられる(増えた)ので、NaClの結晶(固体)ができました。
教科書や試験などでは、塩化マグネシウムやヨウ化ナトリウムなど、他の塩化物イオン、ナトリウムイオンを含む物質を加える問題がみられます。
実験は簡単なものですが、、、平衡の原則などルシャトリエの原理は普遍ですが難しいです