有機化学分野に入り、すぐに勉強する脂肪族炭化水素。
ざっくり言うと、C炭素とH水素でできてます
ですが、、、
単純なのに、単純じゃない
結合の仕方で、
脂肪族炭化水素は、鎖式と環式に。
さらに、、、
鎖式は、アルカン、アルケン、アルキンに。
環式は、シクロアルカン、シクロアルケンに。
これだけでもノックアウトなのに、アルカンを勉強しましょう!!とアルカンを見てみると、、、
CH4 メタン
C2H6 エタン
C3H8 プロパン
C4H10 ブタン
C5H12 ペンタン
C6H14 ヘキサン
C8H16 ヘプタン
と、10コ以上
一応、見ていただくとわかるのですが、規則性があるので、基礎を覚えてしまえば応用できるので楽しいのですが、受験生の時間がない中で覚えることはかなりキツいです。
さらに、性質も勉強。
Cの数が1~4のメタン~ブタンは通常は気体。5~16は液体など。
ということで、、、
C6H14の『ヘキサン』でアルカンの性質実験しました。
ヘキサンは無色の液体です。
ヘキサンに、硫酸酸性過マンガン酸カリウム水溶液、臭素水をそれぞれに滴下し、純水を加えます。
写真のように、2層に分離します。
アルカンは密度が水より小さいので、上の層がヘキサンになります。
さらによ~く見ると、、、
過マンガン酸カリウム水溶液の赤紫色は下の水層だけ。
臭素水の褐色は、上下の層に。しかし、、、濃さに違いがあります。
この2本の違いは、2年生の時に勉強しています。極性の関係です。
さらに、臭素水の臭素がヘキサンに溶け込んだことは、ハロゲンの分野や、1年生の時に勉強した抽出も思い出して欲しいところ。
そして、、、光に当ててしばらく待ちます。
臭素の褐色が無色になりました。
ヘキサンのHと、臭素のBrが置き換わった為です。置換反応の確認ができました
同じように、今度はアルケンの性質実験です。
アルケンと性質が似ているシクロアルケンの『シクロヘキセン』C6H10を使いました。
↓写真の左2本。
両方とも無色です。
硫酸酸性過マンガンカリウム水溶液を滴下しても赤紫色はすぐに消えて無色に
臭素水を滴下しても、やはり褐色はすぐに消えて無色になります。
シクロヘキセンと簡単にくっついて反応するので、付加反応といいます
簡単な実験をしたあとは、反応式、構造式、名称などを書き込ませるのですが、、、これが難しい~
特に、シクロヘキセンと臭素の付加反応により、1,2-ジブロモシクロヘキサンとなるって、舌を噛みそう
さらに、有機はにおいがひどい
独特の匂いで、体に悪そうです。
実際、ヘキサンは実験では使わないというHPもあり、換気には気を使います。
臭素水も前任校では使用していなかったことと、やはり臭素の有害性が気になり少し苦手です。