実験器具の引き出し整理をしていたところ、約100本ほどの古いガラス注射器5ccを発見。
注射器の筒(シリンジ)と押しだす棒(プランジャ)に数字が書いてあり、数字が一致していないと擦り合わせがうまくいかない精巧な(古いだけ?)もの。
何の実験に使用したか不明ですが、検索すると1本500~1000円ほどでしょうか。
厳しい予算の中、もし必要になったらと考えると怖くて捨てられませんでした
ところが、マイケルスケール実験の本に「セライトろ過」という操作があって、注射器を使用してろ過していました。
ということで、使ってみました。
1.脱脂綿をちぎって用意(ろ紙の代わりかな)
4.このセライトの白い粉を、注射器の筒に入れた脱脂綿の上に乗せていきます。
薬さじで注射器の筒にメモリの1~2mL付近まで詰め込みます。
準備OKです。
5.この筒に不純物(固体)が混ざった水溶液を入れて押し出すと、不純物(固体)が脱脂綿とセライトの上に残るので、不純物が取り除かれた水溶液と分離できるのです。
6.脱脂綿とセライト、不溶物を取り出すときは注射器の先から少し硬めの針金を入れて押し出しました。
7.完了 コロッと取り出せました。 分離は成功です。
セライトにもナンバーNOがあって、分離するものによって使い分けているようです。
器具、薬品が残っているということは、昔いた人が実験していたんだなぁとしみじみ・・・
とりあえず、薬品庫に残っている古いセライトと、注射器で「無機の系統分離」のマイクロスケール実験をしてみました。
続く・・・