なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

硫黄の同素体実験 単斜硫黄のコツ

硫黄の同素体実験、今年も行いました。(過去の実験はコチラ↓)

canacana44.hatenablog.com



斜方硫黄・単斜硫黄・ゴム状硫黄

それぞれ作るのですが、、、

「斜方硫黄」の大きなかたまり状の結晶は、作ることがなかなか難しいです。時間をかけないといけないので、授業ではある程度の大きさ(小粒)の結晶で諦めます(笑)

本来は時間内で上手くいくハズなのに、一番失敗するのは、「単斜硫黄」です。

実験書の作り方はシンプルです。

『試験管に硫黄の粉を1/3くらい入れて、穏やかに加熱して、ろ紙に流し入れ表面が乾いたら開く。』

しかし、、、
穏やかに加熱という表現が難しいらしいのです

ガスバーナーの火は弱火から中火で、試験管を動かしながら加熱します。

そう指示するだけだと、みんな弱火でずっと試験管を火に当てたまま少し円を書くように動かす感じで様子をみています。

そうすると加熱し過ぎの状態になり失敗します。

失敗しないコツは
試験管を炎の中で動かしながらまんべんなく加熱。

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少ししたら、炎から離して振りまぜ

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また振りまぜながら加熱

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また離して振りまぜ

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加熱

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離す

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と繰り返し、「単斜硫黄」のこはく色になったところで、ロートにセットした乾いたろ紙に流し込みます。

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実験書の、「表面が乾いたら開く」という指示も曖昧です。
実際は、表面が少しだけ乾いたらすぐに!というタイミングが重要です。

端から、氷がはるように表面がピキピキっとして全体を薄く覆った瞬間が、勝負です。

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静かに開くと
針状結晶の「単斜硫黄」がキレイにできました

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この最期の開くタイミングが遅れるとアウトです。
塊になってしまって失敗なのです。

ポイントは

加熱の仕方と、開くタイミング

です。
本当は何回も自分でやってみて、コツを自分でつかめるような授業が、理想的なのですが、、、時間に制限があるので厳しい現実です。