なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

金属イオンの分離実験しました

夏休みには、さまざまな大学で化学教室などイベントが催されています。

今年は『金属イオンの分離実験』に参加してきました。

まずは、導入から。

金属の水溶液を用意します。
↓の写真では左から銀イオン、鉛イオン、亜鉛イオン、2価鉄イオン、マグネシウムイオン、ニッケルイオン、3価鉄イオン、銅イオン、カルシウムイオンの9種類。

これらに、それぞれ塩酸HClを加えると、、、沈殿ができるものがあるんです。
それは、、、
陽イオンの分離法でいう、第1族に分類されるAg銀イオンとPb鉛イオンです。

イメージ 1


左から2本、白色沈殿が確認できました



次に、沈殿ができなかった左から3本目の試験管から、チオアセトアミド溶液を滴下していきます。硫化水素の代わりです。

最初に塩酸を滴下しているので、液性は酸性です。
すると、、、第2族と分類される銅イオンが硫化物と反応して沈殿するはず。

イメージ 3


ですが、鉄とも反応してわずかに濁っている試験管あり。この2本を加熱してみます。

イメージ 4


加熱するとチオアセトアミドが加水分解して硫化水素が発生します。
3価鉄イオンは、還元されて2価の鉄イオンとなるのですが、同時にS硫黄ができてしまい、濁るとのこと。(右から3本め)
銅イオンの試験管だけ硫化銅の黒色沈殿ができました。(右から2本め)

イメージ 2



前任校では実験方法は違いますが、毎年行っていました。
赴任した現在の学校では行っていません。新課程になり勉強する量も増えたのに、アクティブラーニングも推奨されて実験に割く時間がなかなか取れないのが現実です

また、実験と学力が比例しないのも悩み所。実験に1時間かけるより、問題の解き方に時間をかけた方が点が取れるということです


同じ分離実験でも、使う試薬も実験方法も異なるので、これからもいろいろ参加していきたいと思います