物質の分離実験はいろいろありますが、今回は相談して身近な「しょうゆ」から元素を取り出す実験をしました。
実験前に生徒に考えさせる問いかけがポイント。
しょうゆは何からできているのか、何が分離できるんだろうか、などなど
<用意したもの>
50mLビーカー・試験管・蒸発皿
薬さじ・ロート・三脚・三角架・メートルグラス
しょうゆ・純水・硝酸銀aq
保護メガネ
<実験>
①しょうゆを5mLほど、約10~15分ほど加熱。
ひたすら加熱・・・
沸騰して・・・
白煙が出て、液がなくなってもひたすら我慢
さらに白煙が出なくなるまで我慢
待ち時間があるので、どうしてここまで加熱するのか、話しあってもらいます。
②その後、2~3分ほど放冷。
薬さじで掻き取り、純水約15mLほど加えて撹拌
注意▶
蒸発皿を冷まさないで水を加えると蒸発皿が割れます。
三角架から下して乾いた雑巾の上で放冷しようとしたところ、雑巾に穴が!
③ろ過
漏斗台の数がなかったので、試験管に直接。
※↓漏斗台があれば教科書通りですが・・・
※ろ過するときの漏斗台の代用はいろいろ。
↓こんな感じでも、丸形クランプやカットリングなど使ってもOK
③ろ液に硝酸銀を1滴。白濁します。
④きれいな蒸発皿に②のろ液を少しだけ移し、加熱して物質を分離します。
注意▶かなり飛び散るので保護メガネをかけさせ、覗き込まないように
白い固体の物質。
しょうゆに多く含まれ、硝酸銀と反応して白い沈殿ができる物質、NaCl食塩が取り出せました。
<おまけ>
※ろ液が上の③の写真のような黄色だと、黄色い固体が残り、食塩のイメージとは違い・・・残念な感じに。
どうしてこうなったか、考えさせても。
<おまけ2>
他の分離実験