なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

銅・銀イオン定性実験で失敗

前回、銅イオンと銀イオンの定性実験をしました。

詳しくはコチラ↓
 
 
実験は性質を確認するだけの簡単なものですが、、、
それでも、失敗はつきものです
 
どんな失敗をするのか、、、、
 
例えば、


硝酸銀が手に付く
自分たちで試験管に準備をするときに、、、うっかり硝酸銀水溶液が手に付いてしまうと、、、最初は気がつきませんが、黒くホクロのようになってしまいます。銀が付着し腐食性もあるので??しばらくは取れません
すぐに手をよく洗うことの重要性を思い知ります(笑)
また、実験中は顔に手をやらない!ということも実感します?(笑)

イメージ 2

 

滴下する試薬を間違える。
 
「NH3を加える。」と実験プリントで指示されているところを、なぜか「NaOHを加えてしまいました」と申し出る生徒
 
試薬びんには、きちんと薬品の名前と化学式の両方が書かれているので、間違えるとしたら、、、
どちらも化学式が、Nから始まるから??見間違えた??

NH3アンモニアNaOH水酸化ナトリウムを間違える・・・悲しいですが、よくあります。

こんな時はどうするか。
この実験は時間に余裕があるので、廃液を処理させ試験管を洗ってもう一度やり直させます。
 
「間違えてしまいました。。。」と、申し出てくれればいい方で、あきらかに予想していた反応が違うのに試薬を入れ間違えたと、気が付かない場合もあります。
 
そんな時は、話を優しく聞きます。
「これに、何を入れたの?そうすると、本来はどうなるハズ??」など、考えさせて気づいたところでやり直しです。
 
三等分がうまくいかない。

イメージ 1

 

硝酸銀に塩化ナトリウムを加えて塩化銀の白色沈殿を作り、それを三等分させるのですが、、、
沈殿はもちろん沈みます。
実験の意味を理解しておらず、モタモタしていたり、よく振り混ぜていないままだと、、、塩化銀の白色沈殿を三等分するハズが、塩化銀の白色沈殿の試験管が1本に、残りの2本は上澄み液だけ、、、なんて時も。
塩化銀の白色沈殿との反応を知る実験なので、上澄み液だけに試薬を加えても意味がありません。
 
もちろん、やり直し。
でも、、、、横着しないで、3本塩化銀の水溶液をそれぞれ作ればいいだけなんですよね~~
実験書を変更しようか、悩むところです。
 
感光性の確認がうまくいかない。
天気がいい日だと、とっても喜ばしいのですが、世の中そううまくはいきません。
曇りや雨だと、実験授業内に塩化銀の白色沈殿が黒色に感光される様子を確認することは、難しいです。
アタマでは、そうなるハズと思っているのに、短時間ではそうなりません。
 
奥の手で、人工のランプを当てて様子を見ますが、、、黒というより褐色かな?
 
実験が必ずしもうまくいかないことを考えるいいチャンスと割り切ります。
 
塩化銀の沈殿に試薬を加えた時の意外な反応
3等分した内の1本の塩化銀にアンモニアを加えると、無色のジアンミン銀イオンができるのですが、その時になぜか一瞬だけ褐色の沈殿もどきが発生。
なぜか??
おそらく、硝酸銀が塩化ナトリウムと全て反応せず、硝酸銀がまだ少し残っていたと思われますが、焦ります。
 
ということで、硝酸銀が残らないよう塩化ナトリウムの濃度を濃くすると、、、沈殿が大量にできて、今度は試薬を加えても無色にならないという非常事態に突入。
 
濃度調整が難しいです。生徒の責任ではないですが、いきなり質問されると焦ります。
 
 
 
実験に失敗はつきものですが、意外な反応に生徒は資料を見たり、原因を考えているので成功なのかな。
 
ある担当の先生が、「お料理教室のような実験はしたくない」と言っていたことを思い出しました。
準備に手間をかけすぎたり、失敗しないようにあの手この手で途中の作業をあらかじめこちらでやり過ぎてしまわないようにする加減が難しいです
 
簡単な実験でも、いろいろな失敗、アクシデントに遭遇するので、いつでもドキドキですが、ノーベル賞を受賞した人たちも、失敗からヒントを得て、、、と言っていたので、キケンのないやり直せる失敗(アクシデント)は大歓迎です