愚かな私は幸せに慣れると、わずかな気遣いも出来なくなって横柄になり、、、些細なことに感謝できなくなって全てを失い、自己嫌悪に陥り奈落の底へ。
誰か本の世界でも嘆いていました。
幸せを維持することのなんと困難なことか
そんな中？？(笑)
突然、薬品庫の立ち入り調査の依頼がありました。
異動して来たときには、約10年前の時点の薬品台帳という驚きの状態でした。
マニュアルに基づいて、１年かけて帳簿類を整備し、不要な薬品の処分、整理に邁進してきたので、急な調査でも何も問題はなかったのですが
気分が悪くなったのは、その調査方法。
全く意味のないものでした。
今まで、更新されなくてもよかった理由がわかりました。
信頼関係を大事にするあまり、
調査人「帳簿、大丈夫だよね？」
私「はい、あります」
終わり。
という感じの調査
しかし、、、仕方ないのかもしれません。
調査する方は、性善説でちゃんとやってくれているだろう。という思い込みで来ています。疑うなんて失礼？？
私自身、帳簿をこまめにつける労力と時間に意味があるのか？？必要なのか？？と思うこともしばしばで、さらにこんな調査ならって思います。
前の人もやってなかったんだから、いいじゃん？？って甘い誘惑のコトバが浮かびます。
更に昔、管理職に言われたコトバも噴き出してきます。
仕事はほどほどでいいよ？後任の人が大変になってしまうから、、、
心が荒んでいるなかで見つけたもの。
内田樹研究室のblogの記事で
Who is to blame?
これを読んで少し考えさせられました。
私はまだ片付け程度だけれど、
世の中には全く悪くない人が尻拭いさせられて頭を下げたり、何のために就職したのかわからないような事態になっている人たちがたくさんいます。
思わず、、、調査員の帰り際にもっとしっかり調査してください。と苦言を呈してしまいました。
私が次に異動したときに同じ思いをしたくなかったからです。
しかし、相手は不思議に思います。なぜ？？と。
しっかり管理してあるでしょ？と。
今、考えれば研修会の時に、前任者は忙しくて帳簿が作れませんと、すまなそうに申告していました。
その時の担当者が、聞き流さずに何らかの手段を取ってくれていたら、、、と、指導主事たちの無能さにも腹が立ちます。
あ～～～～～～～
果たして自分はそんなに仕事ができる完璧なお偉い人間なの？？？
そんなことはない。実験の準備ではミスもします。迷惑もかけてます。
それから、はたしてこの薬品管理の方法が誰にとってもベストなのか？？
もっと簡単にできるのではないか？？
この職に就いたときは、ただただ仕事ができるだけで嬉しかった。ありがたかった。謙虚な気持ちでどんな仕事も引き受けてこなしていた、、、
今までの環境が良かったことと、きちんとした仕事に導いてくれた素晴らしいリーダー性のある人たちに出会えたことは、本当に幸せだったと思い泣けてきます。
人から苦労してるように見えない。お気楽な人生を歩んでいるように思われていますが、、、
最近は仕事も私生活も思い通りにいかず、人を軽蔑したり恨んだり、人のせいにする醜い心の闇に支配されそうに。
自分がいかに心の狭いダメな人間なのか愕然として打ちのめされ、落ち込みつつも踏ん張っています。
本を読んでいるときは、
あー馬鹿だなあ、諦めてしまえばいいのに！
そんなことに腹を立てなくてもいいのに！
と、冷静に思っていてもいざ自分の身の上に降りかかると呆気なく馬鹿な人間の仲間入り。
心配した友人からの温かい贈り物。
涙しながら食べました。
