『失敗から安全を学ぶ 化学実験の心得』
西脇永敏 著
実験は危険をともないます。
うっかり事故にあわない為にも、失敗を知ることが大切です。
そういう思いから、化学、安全教育を専門とする大学教授が書いたものです。
大学化学実験での失敗が主に紹介されていますが、実験を始める前の注意事項などは参考になります。
まずは服装について。
白衣はボタンをしていないのは危険で、さらに薬品をこぼしたり、飛沫がとんできたりするので、丈の短いものやサンダルも危険だとあります。
なぜ危険なのか、こういう事例があったと詳細に記されていて納得できます。
さらに器具の取扱について。
例えば、、、温度計。
アルコール温度計は引き出しなどで横向きに保管しておくのはあまりよくないそうです
現在、引き出しに横にして保管中です
でも、理由がわかれば対策もとれます。
アルコール温度計は、横にしておくと、赤い液の部分が切れてしまうことがあります。
引き出しを開けてチェックすると、、、ありました
拡大します。
こんな感じ。室温が10度台くらいなのに、60度台に切れた赤い液がポツンとあります。
気がつかないで実験をすると、正確な温度がはかれません。
このときの対策も書かれています。
他にもイロイロ。
試薬、実験操作についても。
全て書かれてる通りにする必要はないかと思いますが、こんな失敗や工夫もあるんだぁ~~と得した気分になります
それでは良いお年をお迎えください❗