なんとなく実験しています

なんとなく実験しています

日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

イオン化傾向実験

◇金属樹からイオン化傾向を考える

銅、亜鉛マグネシウム、鉄の金属を小さくカットして、4分割シャーレに用意。

硝酸銀aq、硫酸銅aq、硝酸亜鉛aqに、写真のように金属を入れて、どう変化するのかを観察します。

今は皆iPadを持っているので、この状態で写真を撮らせ、どう変化したかを確認して話合う時間を作ります。

約15分くらい静置すると、かなり変化します。モコモコと金属樹ができたりできなかったり。

そのまま、アンモニアaq、ヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸カリウムaqを写真のように加えると、変化があったりなかったり。

※写真↓は時間がかなり経っています(写真を撮り忘れたので)

複数のiPadで見比べると、試薬の色の変化、金属の表面の変化など一目瞭然でした。

 

◇電池の原理とイオン化傾向

金属樹が生成する間に、もう一つ実験。

イオン化傾向測定電圧計」があったので使ってみました。

一般的な電圧計というと、内部抵抗があって、300V・15V・3Vと端子があります。「イオン化傾向測定電圧計」は2.5V・1V・250mVの端子です。

異なった金属によってできた電池の電位差を測定するために、昭和時代の理振で作られたようです。(化学教育 イオン化傾向測定電圧計の文献より)

ただ、電流が流れて針が触れる方向(イオン化傾向の大きさ)を確認するだけならば、「イオン化傾向測定電圧計」でも、「検流計」でもOKかと思います。

 

実験はバナナプラグを正極、負極につなぎ、金属(銅、亜鉛、鉄、マグネシウム)を変えて電圧計の針が触れる方向、電流の流れる方向からイオン化傾向の大きさを確認していくというもの。

シャーレには塩化ナトリウム溶液が浸み込ませてあります。

Cu銅の方に針が触れます。

入れ替えても当たり前ですが、Cu銅の方に針が触れます。

電流の流れる方向から電子の流れは逆なので、イオン化傾向が大きい金属がわかります。

 

ただ、銅と鉄の時は変化がわかりにくかったです。

鉄くぎを使用していたので、メッキが施されていたのかもと思っています。

 

※バナナプラグ

使ってみたら便利でした。金属片もミノムシクリップで金属を挟まないので小さくていいし、何より時短です。

 

前任校では「検流計」を使用していました。↓

canacana44.hatenablog.com