なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

有機化学の実験 油脂のけん化

前回のエステル化の続き(*^^*)

エステルは可逆反応します。
エステルに酸と水(希硫酸など)を加えて加熱すると加水分解して、カルボン酸とアルコールに。

また、エステルに塩基と水(水酸化ナトリウムなど)を加えると、塩とアルコールを生じるけん化反応が生じます。

油脂に塩基性水溶液を加えてけん化すると、脂肪酸の塩と、グリセリン、、、所謂、セッケンができます。
ということで、セッケンを作ってみました( 〃▽〃)

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材料
油脂 10ml
6mol/L NaOHaq 30ml
エタノール 10ml

材料を500mlビーカーに入れます。

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ひたすら撹拌しながらガスバーナー中火で加熱します。約5~10分

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ドロドロになったら、少し冷ましてから飽和塩化ナトリウム水溶液(食塩水)を入れます。

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塩析されてセッケンが析出します。

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ガーゼで濾して数回繰り返して洗い、乾燥させて出来上がり(*^^*)

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色や香料を加えたり、型などに入れたりすれば本格的でしょうが、とにかく時間と経費がないため(T^T)ここで終わり。

油脂ですが、やし油を使うと真っ白いきれいなセッケンができます。
今回は、、、薬品庫に眠っていた20年以上前に賞味期限が切れている未開封の紅花油(^^;を使用しました。

ビーカーは、分量の割には大きめの300mlを使用しましたが、それでもガスバーナーの火を弱めたり調整しないと溢れたり、注意しないと引火したりしました(TT)濡れ雑巾用意です。

また、エタノールを加え忘れた班は水と油が分離したような感じのまま、セッケンができませんでした(^^;

そして、セッケンを絞りながら、なんとか形を作っていた生徒たちですが、水酸化ナトリウムが強すぎて?手がぬるぬる(角質溶かして?)してしまいひたすら水道で洗うことになりました( ̄▽ ̄;)


所要時間
手順説明 約5分
エステル 約20分
けん化 約20分
片付け 約5分