なんとなく実験しています

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日々のアウトプット、メモ帖、備忘録として

※正解は一つではないです。選択肢の一つとして参考にしていただければと。

廃液処理について

先日、廃液処理の業者さんに本年度の見積もりを依頼しました。本校では毎年行っています。が、過去に痛い目をみたからです(T_T)人間、実際に自身が痛い目に関わらないと重い腰を上げないようです( ̄▽ ̄;)
毎年廃液処理にかかる費用は3~5万くらいかな。予算が少ない中、痛いですが仕方がないです。
今年の廃液は18Lのポリタンク数個と小さいタンク数個、劣化した薬品が数個。いくらになるんだろう( ̄▽ ̄;)

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写真は無機の重金属用です。無機と書かれているタンクは隣のPb、Cd、Cr、CN-以外の重金属のイオンを含む廃液用です。その他に有機用があります。全部で18Lポリタンク6個と小さめタンクが数個あり、かなり貯まっているものから業者さんに出します。少ないものは2~3年貯めてから出します。でも、容器の劣化の心配も考慮してため込まないように、小さめのタンクも用意して対応してます。

実験のあとの廃液処理はいつも悩みのタネです。教科書の指導書にも、実験の仕方は記載されていても、廃液に関してはめったに見たことがありません。
そこで検索すると、たくさんの大学の廃液の分類や選別の仕方のサイトがたくさん表示されます。
いかに学生さんにしっかりと分類して廃液処理して欲しいか、そのわかりやすい図や表からは関係者の熱意というか、苦労が感じられます(^^;

私のところにも少し古いですが、県がまとめたガチガチのマニュアルがあります。
「公害対策基本法」や「水質汚濁防止法」「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」などなど、実験に伴う廃棄物処理に関するたくさんの法的規制が列挙されて、だから、薬品の廃液処理には特に留意して行ってくださいよ!となっています。

ある先生に頂いた資料、(「小・中学校における実験廃液の簡易処理法」で検索すると出てくる)論文は、少し古い資料なので現在の法律にどうなのかな?と思うこともありますが、たまに参考にしてますf(^_^)

その簡易処理法の1つに中和して大量の水で流すということがありますが、、、
以前参加した、廃液の講習時には推奨されませんでした。
理由は中和は、中和熱を持つこと、酸と塩基で混ぜて有毒な気体が発生する時があること、中和滴定からもわかるように数滴でpHが激変するのに、きちんと中和させることは難しいことでした。
きちんと中和されないままで廃水すると、廃水管が痛んだりして結果的に高くついたり、環境にも影響があったり、また、水質検査で引っ掛かったら、、、ということも。
すると、だからpH試験紙で確認しながら行ってる!という助手さんもいて、びっくりしました!

普段は、実験ごとビーカーに廃液を集めて置いて、その都度私がポリタンクに仕分けしています。そうしないと、生徒がまちがえて入れてしまうことがあるから、、、

マニュアル通りでは、指定の場所に捨てた時の器具も、水で2~3回濯いでそれも廃水せずに廃液用の容器に入れるとか、、、予算が~~~いくらあっても足りないですf(^_^)

ということで、廃液の処理にはいつも頭を悩ませています( ̄▽ ̄;)